低ノイズジッタ減衰器とクロックシンセサイザ:IDT 8V19N474、8V49NS0x12
IDTは、40G、100G、400Gイーサネットタイミングアプリケーション向けに、優れた位相ノイズ性能を備えたジッタ減衰器「8V19N474」とクロックシンセサイザ「8V49NS0x12」を発表した。
IDTは2017年12月、40G、100G、400Gイーサネットタイミングアプリケーション向けに、優れた位相ノイズ性能を備えたジッタ減衰器「8V19N474」とクロックシンセサイザ「8V49NS0x12」を発表した。競合製品に比べて最大20フェムト秒低い位相ジッタにより、ビット誤り率(BER)を減らす設計マージンを提供する。
ジッタ減衰器「8V19N474」とクロックシンセサイザ「8V49NS0x12」
8V19N474は、156.25MHzクロック信号の12k〜20MHzまでの積分範囲において、75フェムト秒 RMSの低位相ジッタ性能を可能にした。LDOレギュレーターを内蔵するため、効率的なスイッチング電源を利用でき、部品数(BOM)を抑えてシステムの放熱を低減する。
また、冗長性のある入力クロックアーキテクチャにより、スイッチングを処理する外部ロジックデバイスを不要とし、IEEE1588規格を満たしながら部品コストを削減できる。
8V49NS0x12は、出力方式をLVDS、LVPECL、HCSLから選択できる。他に、タイミング設定を外部EEPROMからロードするタイプも用意した。最大4つのデフォルト周波数設定をサポートし、ピンストラップ形式のため、複数の設計で再利用できる。
- 位相ノイズ200フェムト秒未満のユニバーサルUFT
IDTは、同社の第3世代ユニバーサル周波数変換器(UFT)の新製品として、高性能プログラマブルクロックジェネレーターおよびジッタ減衰IC「8T49N240」を発表した。200フェムト秒未満の位相ノイズを特徴としている。
- 消費電力を低減するプログラマブルジェネレーター
IDTは、水晶振動子や水晶発振器などのタイミングデバイスを不要にするプログラマブルクロックジェネレーター「VersaClock 3S 5P35023/5P35021」を発表した。
- 低ジッタで任意の周波数に対応できる水晶発振器
シリコン・ラボラトリーズは、最低80フェムト秒の低ジッタ性能を備え、任意の周波数に対応する水晶発振器「Si54x」シリーズを発表した。オプションで、シングル、デュアル、クアッドの出力周波数を切り替え可能な機能を搭載できる。
- 次世代高速インタフェース向けのBER測定器
アンリツは、次世代の高速インタフェース向けに、シグナルクオリティーアナライザー「MP1900A」シリーズを発売した。200G/400G EthernetやPCI Express Gen4/5などの高速バスインタフェースの設計や検証を1台で実施できる。
- ジッタと位相ノイズの測定にPLLの分周器を活用
通信チャネルのデータ伝送速度が向上し、クロック信号の速度が高まるにつれて、ジッタと位相ノイズを高い精度で測定することがますます重要になっている。一方、測定の難易度は増すばかりで、高いコストが掛ってしまう。そこで本稿では、PLL ICの分周機能を活用して、測定器の性能限界を高める手法を紹介する。
- RMS位相ジッタ・バジェットにおけるマージンを拡大する方法
周波数マージニングを使ってテストを行うことで、システムの設計余裕度を確認し、その信頼性と堅牢性を最高のレベルにまで高めることができます。
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