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薄型ジョーで挟みやすいAC-DCクランプメーター日置電機 CM4375、CM4376

日置電機は、ジョー(センサー部)の形状を改良し、狭い場所でも測定できるようになったAC-DCクランプメーター「CM4375」「CM4376」を発売した。交流と直流を自動で判別し、突入電流の実効値と最高波高値を同時に測定する。

» 2018年10月26日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 日置電機は2018年10月、ジョー(センサー部)の形状を改良し、狭い場所でも測定できるようになったAC-DCクランプメーター「CM4375」「CM4376」を発売した。価格は、CM4375が4万5000円、Bluetoothを搭載したCM4376が5万円(いずれも税別)。同社では、国内外の年間販売目標台数を2000台としている。

交流と直流を自動判別

AC-DCクランプメーター「CM4376」

 両製品は、交流と直流を自動で判別して1000Aまで測定できる。突入電流が落ち着くまでの期間(突入電流発生期間は数10〜数100ミリ秒)を自動的に検知し、突入電流の実効値と最高波高値を同時に測定する。突入電流期間が100ミリ秒を超える場合でも、100ミリ秒固定方式と比べて正確な測定ができる。

 交流と直流の電圧も測定可能で、直流電圧なら1500Vまで測定可能だ。電流や電圧以外に、周波数、抵抗、静電容量、温度、DC電力も測定できる。また、導通やダイオードのチェック、DC電流と電圧の正負判定、ローパスフィルタなどの機能を搭載している。

 今回、ジョーの形状を改良したことで、狭いケーブルの間に入れやすくなった。強度も向上しており、開閉回数が従来の1万回から3万回保証となっている。

 サイズは65×242×35mm、質量は330g、使用温度範囲は−25〜65℃。電源は単4形アルカリ乾電池(LR03)2本で、連続20時間使用できる(バックライトOFF、BluetoothがONの状態)。CAT?600VとCAT?1000Vの安全規格に対応している。

 Bluetoothを搭載するCM4376では、同社の無料アプリケーション「GENNECT Cross(ジェネクトクロス)」から、スマートフォンやタブレットに測定値を転送できる。PDF形式の簡易レポート作成、CSV形式での保存も可能だ。

従来品との比較

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