テクトロニクスは、2チャンネル、7.5桁の薄型サンプリングマルチメーター「DMM7512型」を発表した。高チャンネル実装密度と高い測定性能を備え、2台分のマルチメーター機能を1Uのフルラック幅に納めている。
テクトロニクスは2018年11月、2チャンネル、7.5桁の薄型サンプリングマルチメーター「DMM7512型」を発表した。高チャンネル実装密度と高い測定性能を備え、2台分のマルチメーター機能を1Uのフルラック幅に納めている。
DMM7512型は、1μVの電圧感度、0.1nAの電流感度を持った1MS/s、18ビットのデジタイザーにより、トランジェント信号と波形、さらにバッテリーのドレイン電流などの低レベルの波形でも取り込める。波形パラメーターを取り込むための機器を追加する必要はない。2750万回のタイムスタンプ付きの読み取りが保存できるため、波形の全てのプロファイルを取り込み、さまざまなパラメーターでトリガをかけられる。
低電力コンポーネントのDC測定においては、10nV、0.1μΩ、1pAの感度があり、オフセット補正抵抗による高感度の低抵抗測定、4線式測定、ドライサーキット測定にも対応。さらに、1年間のDC電圧確度は最大でも14ppmであり、高品質制御によるTURが最大になる。
また、組み込みのTSPでテストスクリプトを実行することで、製造環境における試験時間を短縮する。計測時のアクションごとにPCがコマンドを送る必要がないため、PCによるコマンド通信時間が短くなる。
3Dセンシング用のレーザーダイオード、モバイルデバイス、自動車用センサー、IoT(モノのインターネット)デバイスなど、大量の同時測定能力や測定性能、コンパクトサイズが必要な大量生産の製造試験用途に適している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.