STマイクロエレクトロニクスは、スーパージャンクション型の600V耐圧パワーMOSFET「MDmesh M6」シリーズを発表した。低消費電力が求められる機器向けのLLC共振コンバーターやハードスイッチングトポロジにおいて、優れた効率を発揮する。
STマイクロエレクトロニクスは2018年12月、スーパージャンクション型の600V耐圧パワーMOSFET「MDmesh M6」シリーズを発表した。しきい値電圧がソフトスイッチングに最適化されているため、低消費電力が求められる機器向けのLLC共振コンバーターやブーストPFCコンバーターに適している。
軽負荷時の効率を向上させる容量プロファイルを備え、16nCのゲート電荷による高速スイッチング周波数が可能なので、ハードスイッチングトポロジにおいても優れた効率を発揮する。
同社のM6スーパージャンクション技術により、オン抵抗を0.036Ωまで低減する。バッテリー充電器、電源アダプタ、PC電源、LED照明用ドライバ、通信基地局やサーバの電源、太陽光発電システム用マイクロインバータなどの機器において、効率と電力密度を向上できる。
パッケージには、小型で熱効率に優れたリードレスパッケージ(TO-LL)、スルーホール型パッケージ、表面実装型パッケージ(DPAK、D2PAK、TO-220、TO-247、PowerFLATなど)がある。JEDEC登録済みのTO-LLは、既存の7ピンD2PAKパッケージと比較して実装面積が30%、高さが50%低減している。さらに、寄生インダクタンスが小さく、電磁干渉を最小限に抑える。
定格電流13〜72Aまでの37品種を展開し、現在量産中だ。
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