STマイクロエレクトロニクスは、自己消費電流を500nAに抑えた小型の降圧コンバーター「ST1PS01」を発表した。同期整流方式を採用し、400mA全負荷時で92%、1mA負荷時で95%の効率を発揮する。
STマイクロエレクトロニクスは2019年1月、自己消費電流を500nAに抑えた、小型の降圧コンバーター「ST1PS01」を発表した。全ての負荷電流値で高い効率を発揮でき、IoT(モノのインターネット)機器やキープアライブPOL電源を省電力化する。
ST1PS01は、同期整流方式を採用し、400mA全負荷時で92%、1mA負荷時で95%の効率を発揮する。パルス周波数カウンターを搭載し、軽負荷時のコンバーター電流を制御する。高速コンパレーターを2つ装備しており、出力リップルを最小化する。
他に、フィードバックループ補償、ソフトスタート回路、パワースイッチを統合し、少数の小型アウトライン受動部品を加えるだけで回路を完成できる。出力電圧は、2つのデジタル制御入力を用いて1.8〜3.3Vの範囲で選択できる。
入力電圧範囲は1.8〜5.5Vで、さまざまなバッテリー化学構造やシングルリチウムセルのようなシンプルな構成に対応できる。ノイズに敏感なアプリケーションにも対応できる低ノイズアーキテクチャを備え、エナジーハーベスティングシステムを電源とする機器に適している。
既に量産を開始しており、1.11×1.41mmのフリップチップパッケージで提供される。1000個購入時の単価は0.686ドル。評価ボード「STEVAL-1PS01EJR」も提供する。
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