5Gミリ波対応のアップ/ダウンコンバーター:アナログ・デバイセズ ADMV1013、ADMV1014
アナログ・デバイセズは、高集積マイクロ波アップコンバーター「ADMV1013」とダウンコンバーター「ADMV1014」を発表した。24GHz〜44GHzの周波数範囲で動作でき、5Gトランシーバーの小型高性能化が可能になる。
アナログ・デバイセズは2019年2月、高集積マイクロ波アップコンバーター「ADMV1013」とダウンコンバーター「ADMV1014」を発表した。24G〜44GHzの広い周波数範囲で動作し、28GHzおよび39GHzの5Gトランシーバーを高性能化できる。
マイクロ波アップコンバーター「ADMV1013」とダウンコンバーター「ADMV1014」のイメージ
1GHzのRF瞬時変動信号帯域に対応し、全てのブロードバンドサービスとウルトラワイドバンドトランシーバーアプリケーションをサポートできる。ADMV1013の出力IP3は23dBmで、1024QAMなど条件の厳しい変調方式に対応する。
また、内蔵プログラマブル直交位相シフタを備えたI(同相)ミキサーとQ(直交位相)ミキサーから構成され、DC〜6GHzで動作可能なベースバンド直接変換と800M〜6GHzで動作可能なIF変換を設定できる。
他に、電圧可変減衰器、送信PAドライバ(アップコンバーター)、受信LNA(ダウンコンバーター)、周波数4逓倍器付きLOバッファ、プログラマブルトラッキングフィルタを内蔵。アップコンバーターとダウンコンバーターの直交位相不平衡度を調整できるため、抑圧が困難なサイドバンド除去を32dBc(代表値)から10dB以上改善する。
ADMV1013は40ピン6×6mmのLGAパッケージ、ADMV1014は32ピン5×5mmのLGAパッケージで提供される。1000個購入時の価格は、ADMV1013が90.79ドルから、ADMV1014が88.37ドルから。現在、サンプルおよび量産出荷中だ。
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