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ロボットサーボモーター制御用32ビットマイコンルネサス RX72T

ルネサス エレクトロニクスは、産業用ロボットのサーボモーター制御用32ビットマイコン「RX72T」を発表した。動作周波数は最大200MHzで、米EEMBCのベンチマークテストで1160CoreMarkの高性能を達成している。

» 2019年06月04日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ルネサス エレクトロニクスは2019年5月、産業用ロボットのサーボモーター制御用32ビットマイコン「RX72T」を発表した。米EEMBCのベンチマークテストで、1160CoreMarkの高性能を達成している。

32ビットマイコン「RX72T」

電流制御ループ演算1.5マイクロ秒以下を達成

 専用アクセラレーターとして、単精度浮動小数点対応の三角関数演算器とレジスタの一括退避機能を搭載。ベクトル制御の電流制御ループ演算で1.5マイクロ秒以下を達成し、高精度の位置制御と速度制御を可能にしている。

 動作周波数は最大200MHzで、2.7〜5.5Vに対応する。システムのフェイルセーフ機能をハードウェアで搭載するほか、通信データの暗号や復号に使用できるハードウェア暗号モジュールも搭載した。

 従来の「RX66T」とは完全上位互換のため、容易に移行できる。また、リアルタイムデバッグが可能なソフトウェア「Renesas Motor Workbench 2.0」や、「24Vモータ制御評価キット」に対応したCPUカードも用意する。

 量産受注を順次開始しており、量産出荷は2019年第4四半期を予定する。1万個購入時の参考価格は、512Kバイトのフラッシュメモリ、100ピンパッケージの「R5F572TFBDFP」が4.06米ドルとなっている。

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