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ジッタ減衰器に源発振内蔵型の新モデル追加シリコン・ラボ Si539x新モデル

シリコン・ラボラトリーズは、5G(第5世代移動通信)対応ジッタ減衰器ファミリー「Si539x」に新モデルを追加した。源発振機能を内蔵し、高速ネットワーク設計のPCBレイアウトを簡素化する。水晶振動子も組み込まれており、AEノイズに対し高い耐性を持つ。

» 2019年07月09日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 シリコン・ラボラトリーズは2019年6月、5G(第5世代移動通信)対応ジッタ減衰器ファミリー「Si539x」に、源発振内蔵型の新モデルを追加した。既に量産中で、サンプルも提供可能だ。評価ボードも用意している。

ジッタ減衰器「Si539x」新モデル

 源発振機能を内蔵し、100G、200G、400G、600G、800Gの設計においてポート数を増やし、容易に高密度化できる。設計時の厳しいレファレンスクロック要件に対応するため、最先端のイーサネットスイッチで利用されている56G PAM-4 SerDesの厳格なジッタ要件に対して、40%以上のマージンを確保する。将来的には、112G SerDes設計にも対応可能だ。

 源発振機能内蔵型であるため、省スペース化にも貢献。PCBのフットプリントを35%以上削減する。また、デバイス周辺のクロックルーティングの密度を高めて、PCBのレイアウトも簡素化できる。

画期的な統合構造により、AEノイズ耐性が向上

 信頼性に優れた水晶振動子が組み込まれ、衝撃や振動、温度サイクル、水晶の経年劣化など、さまざまな信頼性試験に合格している。この統合された構造は、外付け水晶振動子の構造と比較して、アコースティックエミッション(AE)ノイズに対し高い耐性を持つ。そのため、長期にわたり信頼性の高い動作と安定した周波数特性が得られる。また、水晶振動子が外付けの場合に必要となる、未配線領域を削減できる。

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