ジッタ減衰器に源発振内蔵型の新モデル追加:シリコン・ラボ Si539x新モデル
シリコン・ラボラトリーズは、5G(第5世代移動通信)対応ジッタ減衰器ファミリー「Si539x」に新モデルを追加した。源発振機能を内蔵し、高速ネットワーク設計のPCBレイアウトを簡素化する。水晶振動子も組み込まれており、AEノイズに対し高い耐性を持つ。
シリコン・ラボラトリーズは2019年6月、5G(第5世代移動通信)対応ジッタ減衰器ファミリー「Si539x」に、源発振内蔵型の新モデルを追加した。既に量産中で、サンプルも提供可能だ。評価ボードも用意している。
ジッタ減衰器「Si539x」新モデル
源発振機能を内蔵し、100G、200G、400G、600G、800Gの設計においてポート数を増やし、容易に高密度化できる。設計時の厳しいレファレンスクロック要件に対応するため、最先端のイーサネットスイッチで利用されている56G PAM-4 SerDesの厳格なジッタ要件に対して、40%以上のマージンを確保する。将来的には、112G SerDes設計にも対応可能だ。
源発振機能内蔵型であるため、省スペース化にも貢献。PCBのフットプリントを35%以上削減する。また、デバイス周辺のクロックルーティングの密度を高めて、PCBのレイアウトも簡素化できる。
信頼性に優れた水晶振動子が組み込まれ、衝撃や振動、温度サイクル、水晶の経年劣化など、さまざまな信頼性試験に合格している。この統合された構造は、外付け水晶振動子の構造と比較して、アコースティックエミッション(AE)ノイズに対し高い耐性を持つ。そのため、長期にわたり信頼性の高い動作と安定した周波数特性が得られる。また、水晶振動子が外付けの場合に必要となる、未配線領域を削減できる。
- 高いRF機能を備えたIoT接続プラットフォーム
シリコン・ラボラトリーズは、Wireless GeckoポートフォリオのRF機能とマルチプロトコル機能をベースにした、新しいIoT(モノのインターネット)接続プラットフォーム「Wireless Gecko Series 2」を発表した。
- PCIe 5.0準拠クロックGとバッファ製品群
シリコン・ラボラトリーズは、PCI Express 5.0に準拠したクロックジェネレーターファミリー「Si5332」「Si522xx」と、PCIeバッファファミリー「Si532xx」を発表した。
- 温度ドリフトが小さい電流・電圧測定用絶縁型IC
シリコン・ラボラトリーズは、温度ドリフトが小さく、正確な電流・電圧測定を保証する絶縁型IC「Si89xx」ファミリーを発表した。絶縁型アナログアンプやデルタシグマ変調器(DSM)、電圧センサーで構成される。
- Bluetooth 5.1新機能に対応した新ソフトウェア
シリコン・ラボラトリーズは、「Wireless Gecko」ポートフォリオ用に、Bluetooth5.1の新機能に対応するBluetooth方向探知ソリューションを発表した。信号方向の検出精度は5度以下、位置精度は1m未満となる。
- 消費電力が半減するWi-Fiソリューション
シリコン・ラボラトリーズは、既存のWi-Fi製品に比べて消費電力を半減できる、新しいWi-Fiソリューション「Wireless Gecko」ポートフォリオを発表した。Wi-Fiモジュールの「WGM160P」「WFM200」、トランシーバーIC「WF200」の3種類を提供する。
- スマートホームプラットフォームの新製品
シリコン・ラボラトリーズは、スマートホームプラットフォームの新製品「Z-Wave 700」を発表した。広範なRF性能に加え、優れたエネルギー効率やセキュリティ性により、設計から物流までスマートホーム製品の開発を支援する。
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