2段階のバッテリー保護機能装備の残量ゲージIC:マキシム MAX17301、MAX17311
Maxim Integrated Productsは、2段階のリチウムイオンバッテリー保護機能を備えた、1セル残量ゲージIC「MAX17301」「MAX17311」を発表した。深刻な障害状態時には、第2の保護ICを優先させるか、ヒューズを飛ばして障害発生を防止する。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2019年8月、2段階のリチウムイオンバッテリー保護機能を備えた、1セル残量ゲージIC「MAX17301」「MAX17311」を発表した。1次保護が機能しない場合に備え、2次保護方式を搭載している。
残量ゲージIC「MAX17301」「MAX17311」のイメージ
両製品は、2段階のリチウムイオン電池保護回路を搭載。深刻な障害状態の時には、パック内の第2の保護ICを優先させるか、ヒューズを飛ばすことでバッテリーを無効にして障害発生を防止する。さらにSHA-256認証により、偽造や非純正バッテリーからシステムを保護し、全てのバッテリーに固有かつ動的な鍵を提供する。
また、独自の特許技術「ModelGauge m5 EZ」により、最高精度の残容量(SOC)測定を提供する。競合製品に比べて平均40%高精度のため、バッテリー特性評価を不要にした。
自己消費電流(IQ)は、アクティブモードで24μA、低電力モードでは保護用FETオン時が18μA、オフ時が7μA。競合製品より最大80%低いため、長い製品在庫寿命と動作時間に対応する。
システム機器メーカーの設定するIEC 62368-1、UL 62368-1などの製品安全性規格に適合する。
- バッテリー寿命を延長するリアルタイムクロック
Maxim Integrated Productsは、消費電力を抑える小型のnanoPowerリアルタイムクロック「MAX31341B」を発表した。180nA以下で動作し、バッテリー寿命の延長が可能できる。
- PWM除去機能搭載の双方向電流検出アンプ
Maxim Integrated Productsは、パルス幅変調除去機能を備えた双方向電流検出アンプ「MAX40056」を発表した。PWMスルーレート500V/マイクロ秒以上を除去し、500ナノ秒以内のセトリング時間で精度0.3%のフルスケール巻線電流測定を実行する。
- デュアルドライバIO-Linkトランシーバーを発表
Maxim Integrated Productsは、DC-DCレギュレーターとサージ保護機能を内蔵する、デュアルドライバIO-Linkデバイストランシーバー「MAX22513」を発表した。最小パッケージで高い電力効率を可能にし、堅牢性に優れる。
- 車載カメラ用4チャンネルパワーマネジメントIC
Maxim Integrated Productsは、4つの電源を内蔵した、車載カメラモジュール用の超小型4チャンネルパワーマネジメントIC「MAX20049」を発表した。2つの低ドロップアウトレギュレーターを内蔵している。
- 3A充電の高集積USB-Cバックチャージャー
Maxim Integrated Productsは、他社競合製品より30%小型化した、USB Type-C(USB-C)バックチャージャー「MAX77860」を発表した。USB-Cコンフィギュレーションチャンネル(CC)ポート検出機能などを3.9×4.0mmのパッケージに集積している。
- IoTデータ保護用高集積セキュリティ監視IC
Maxim Integrated Productsは、IoT機器の機密データを保護する、高集積セキュリティ監視IC「MAX36010」「MAX36011」を発表した。高度なセキュリティ機構により、開発の全段階で堅固な改ざん検出、暗号、セキュアストレージを容易に実装できる。
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