5025サイズで定格電力4Wのシャント抵抗器:ローム GMR50
ロームは、定格電力4Wのシャント抵抗器「GMR50」を発表した。5.0×2.5mmと小型ながら定格電力を引き上げたことで、車載および産業機器で使用するモーター、電源回路の電流検出などに適する。
ロームは2019年11月、定格電力4Wのシャント抵抗器「GMR50」を発表した。5.0×2.5mm(5025サイズ)と小型ながら定格電力を引き上げたことで、車載および産業機器で使用するモーター、電源回路の電流検出などに適する。現在サンプルを出荷中で、サンプル単価は200円(税別)。
5.0×2.5mmで定格電力4Wのシャント抵抗器「GMR50」
電極構造を見直して素子設計を最適化し、基板への放熱性を高めた。5mΩ品を2Wで使用した場合、5025サイズの一般品に比べて表面温度の上昇を57%低減する。
端子温度90℃で定格電力4W、端子温度110℃で定格電力3Wを保証。高い定格電力を保証するため、従来よりも小型のシャント抵抗器を使用可能になり、実装面積を39%削減できる。
放熱性のメリット
放熱性に優れ、過電流負荷に対して高い耐久性を備える。定格電力を超える想定外の負荷がかかった場合でも、安定した電流検出精度を保てる。
また、抵抗体金属に高機能合金材料を採用。抵抗値5mΩで、抵抗温度係数(TCR)は0〜+25ppm/℃となる。使用温度範囲は−55〜+170℃で、AEC‐Q200に対応する。
- 自己診断機能内蔵の車載電源向け電源監視IC
ロームは、車載アプリケーションの電源システム向けに、自己診断機能を内蔵した電源監視IC「BD39040MUF-C」を発表した。既存の電源システムに外付けするだけで、電源シーケンスを変更せずに、機能安全に必要な監視機能を付与できる。
- NXP「i.MX 8M Mini」向けのパワーマネジメントIC
ロームは、NXPセミコンダクターズのアプリケーションプロセッサ「i.MX 8M Mini」ファミリー向けのパワーマネジメントIC「BD71847AMWV」を発表した。降圧DC-DCコンバーター、LDOレギュレーターを各6チャンネル、制御ロジックなどを集積する。
- 電力損失ゼロの小型非接触電流センサー
ロームは、電力損失ゼロの非接触電流センサー「BM14270MUV-LB」を発表した。高感度のMI素子(磁気インピーダンス)を利用し、センサー内に配線を引き込むことなく、完全非接触で電流検知ができる。
- 車載ECU向けの昇降圧電源チップセット
ロームは、車載電子制御ユニット向けに、昇降圧電源チップセットを発表した。昇圧機能付きの降圧DC-DCコンバーター「BD8P250MUF-C」と、昇圧専用IC「BD90302NUF-C」で構成される。
- 抵抗温度係数に優れた長辺厚膜チップ抵抗器
ロームは、抵抗温度係数に優れた、高電力2Wの長辺厚膜チップ抵抗器「LTR50低抵抗」シリーズを発表した。抵抗体素子構造の最適化により、優れた抵抗温度係数を達成。温度変化による抵抗値変動が低減されることから、高精度に電流を検出する。
- 電池と配線が不要のモーター監視IoTソリューション
ロームは、同社製の無線通信デバイス「EnOcean」を活用し、モーターの稼働状況や経年劣化を遠隔監視するIoTソリューション「リモータ・プロ」をドーワテクノスが開発したと発表した。
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