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NXP「i.MX 8M Mini」向けのパワーマネジメントICローム BD71847AMWV

ロームは、NXPセミコンダクターズのアプリケーションプロセッサ「i.MX 8M Mini」ファミリー向けのパワーマネジメントIC「BD71847AMWV」を発表した。降圧DC-DCコンバーター、LDOレギュレーターを各6チャンネル、制御ロジックなどを集積する。

» 2019年05月22日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ロームは2019年4月、NXPセミコンダクターズ(NXP)のアプリケーションプロセッサ「i.MX 8M Mini」ファミリー向けのパワーマネジメントIC「BD71847AMWV」を発表した。現在、サンプルを出荷中で、価格は800円。同年8月より量産を開始する。ロームは、スマートスピーカーやネットワークオーディオなどの先進電子機器での利用を見込む。

パワーマネジメントIC「BD71847AMWV」

降圧DC-DCコンバーター、電源、保護機能を集積

 i.MX 8M Miniは、演算能力と音声、音楽、映像処理に優れたアプリケーションプロセッサ。新製品は、i.MX 8M Miniの電源系統に合わせて電源回路を設計し、最高電力変換効率95%の降圧DC-DCコンバーターを6チャンネル、LDOレギュレーターを6チャンネル、制御ロジックを集積する。これにより、プロセッサに加え、アプリケーションで必要となるDDRメモリにも、1チップで電源供給ができる。

 他に、電源系統ごとの出力短絡、出力過電圧、出力過電流、サーマルシャットダウンなどの保護機能を内蔵する。RUN、IDLE、SUSPEND、SNVS、OFFのパワーモードに対応したシーケンサーを搭載しており、柔軟なアプリケーション設計に対応。システムの用途やメモリの種類に合わせ、各電源の出力電圧、オンオフ制御、保護機能の有効/無効、パワーモードの遷移条件をカスタマイズできる。

 7×7×1mmの小型QFNパッケージで供給され、i.MX 8M MiniとDDRメモリへ容易に接続できるよう、端子配置を考慮している。入力電圧は2.7〜5.5V。同じ電源系統をディスクリート部品で構成した場合に比べ、部品を42個、実装面積を42%削減可能になる。

 同社では、BD71847AMWVのLinuxドライバ、設計ガイドライン、レファレンス回路およびレイアウトも提供。NXPからは、BD71847AMWVを搭載したi.MX 8M MiniのEvaluation Kitを提供している。

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