電力損失ゼロの小型非接触電流センサー:ローム BM14270MUV-LB
ロームは、電力損失ゼロの非接触電流センサー「BM14270MUV-LB」を発表した。高感度のMI素子(磁気インピーダンス)を利用し、センサー内に配線を引き込むことなく、完全非接触で電流検知ができる。
ロームは2019年3月、電力損失ゼロの非接触電流センサー「BM14270MUV-LB」を発表した。従来製品の6.0×4.9mmから3.5mm角と小型化し、ロボットやFA機器などの産業機器からバッテリー駆動機器まで対応する。サンプルを出荷中で、サンプル価格は1個1000円(税別)。同年7月より量産を開始する。
アモルファスワイヤを用いた高感度のMI素子(磁気インピーダンス)を利用し、センサー内に配線を引き込むことなく、完全非接触で電流検知ができる。MI素子は低消費電流のため、従来比100分の1となる0.07mAの低消費電流で動作する。5V動作時の消費電力は0.35mW。非接触であることから、電力損失もない。
ノイズに対しては、外乱磁場キャンセル機能を搭載。基板の往復配線上に実装することで、ノイズとなる外乱磁場をキャンセルできる。これにより、シールドを配置することなく、高精度の測定が可能になった。
また、A-Dコンバーター内蔵のデジタル出力により、サーバなどに実装する際にマイコンの負担を減らし、手軽に電流検知できる。
非接触電流センサー「BM14270MUV-LB」
- 車載ECU向けの昇降圧電源チップセット
ロームは、車載電子制御ユニット向けに、昇降圧電源チップセットを発表した。昇圧機能付きの降圧DC-DCコンバーター「BD8P250MUF-C」と、昇圧専用IC「BD90302NUF-C」で構成される。
- 電源系統と機能を1チップで供給するPMIC
ロームは、NXPセミコンダクターズのアプリケーションプロセッサ「i.MX 8M」ファミリー向けのパワーマネジメントIC「BD71837MWV」を開発した。i.MX 8Mプロセッサに必要な電源系統と機能を1チップに集積している。
- 抵抗温度係数に優れた長辺厚膜チップ抵抗器
ロームは、抵抗温度係数に優れた、高電力2Wの長辺厚膜チップ抵抗器「LTR50低抵抗」シリーズを発表した。抵抗体素子構造の最適化により、優れた抵抗温度係数を達成。温度変化による抵抗値変動が低減されることから、高精度に電流を検出する。
- Li電池1セル電源で駆動、サーマルプリントヘッド
ロームは2017年1月、リチウムイオン電池1セル電源で駆動するサーマルプリントヘッドを発表した。独自の2体構造を採用し、従来製品に比べて印加エネルギー効率を約20%削減した。
- 1700V耐圧SiC-MOSFET、オン抵抗1.15Ωを達成
ロームは、産業機器向けに1700V耐圧のSiC-MOSFET「SCT2H12NZ」を開発した。産業機器で使用される1500V耐圧のSi-MOSFETに比べ、8分の1となるオン抵抗1.15Ωを可能にした。
- Qi認証済みの15W級ワイヤレス給電用ボード
ロームは、WPC(Wireless Power Consortium)Qi規格ミディアムパワー準拠のレファレンスボードを発表し、インターネットによる販売を始めた。
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