産業用PLC向け小型高速通信用フォトカプラ:東芝 TLP2363
東芝デバイス&ストレージは、産業用PLC向け小型高速通信用フォトカプラ「TLP2363」の出荷を開始した。同フォトカプラに適切な電流制限用抵抗を追加することで、IEC 61131-2タイプ1に準拠した24Vデジタル入力に対応できる。
東芝デバイス&ストレージは2020年1月、産業用PLC(プログラマブルロジックコントローラー)向け小型高速通信用フォトカプラ「TLP2363」の出荷を開始した。5ピンのSO6パッケージで提供される。
産業用PLC向け小型高速通信用フォトカプラ「TLP2363」
TLP2363は、赤外LEDと集積回路受光チップを組み合わせたフォトカプラ。動作温度範囲は−40〜+105℃で、スレッショルド入力電流を最小値0.3mA、最大値2.4mAと規格化した。電源電圧2.7〜5.5Vで動作を保証する。供給電流は最大4mAで、データ伝送レートは代表値で10Mビット/秒だ。
入力信号の立ち上がり時間や立ち下がり時間が遅い60秒以内のスロー入力にも対応する。確実にハイ、ローを出力するよう、チャタリングノイズを抑えた回路構成を採用。チャタリング防止用の波形整形回路が不要で、部品点数を削減できる。受光側にはシールドを組み込み、コモンモード過渡耐性は±20kV/マイクロ秒以上となっている。
高さが最大2.3mmと低背型なので、プリント基板への薄型実装や部品配置の自由度向上に貢献する。
また、TLP2363に適切な電流制限用抵抗を追加することで、IEC 61131-2タイプ1に準拠した24Vデジタル入力に対応できる。PLCのほか、計測機器、制御機器での利用を見込んでいる。
- 沿面距離8.2mmを確保した小型フォトカプラ
ルネサス エレクトロニクスは、産業機器や太陽光発電のインバーター向け小型フォトカプラ「RV1S92xxA」「RV1S22xxA」シリーズの5製品を発表した。安全な動作を保証するため、沿面距離8.2mmを確保している。
- 車載向け高速通信用アナログICフォトカプラ
東芝デバイス&ストレージは、車載機器向け高速通信用アナログICフォトカプラ「TLX9309」の量産出荷を開始した。標準1Mビット/秒と高速スイッチングを誇る。
- 高耐ノイズ、低入力電流のフォトカプラ3種
ルネサス エレクトロニクスは、産業機器など厳しいノイズ環境下での使用に適した、15Mビット/秒のフォトカプラ3種「RV1S9160A」「RV1S9060A」「RV1S9960A」の量産出荷を開始した。業界最高クラスの低スレッショルド入力電流を達成している。
- 転送レート50Mビット/秒を実現したフォトカプラ
パナソニック AISは、転送レート50Mビット/秒のフォトカプラ「PhotoICカプラ」を発表した。耐ノイズ性能に優れ、高温下でも動作可能なため、産業機器の高速通信に活用できる。
- 48V系車載用100V耐圧NチャネルパワーMOSFET
東芝デバイス&ストレージは、48V系車載用途向けの100V耐圧NチャンネルパワーMOSFET「XPH4R10ANB」「XPH6R30ANB」を発売した。ウェッタブルフランク構造のSOP Advanceパッケージを採用しており、基板実装状態の自動外観検査が可能だ。
- 機能安全対応マルチ出力車載システム電源IC
東芝デバイス&ストレージは、機能安全に対応したマルチ出力の車載向けシステム電源IC「TB9045FNG」を発表した。各種異常検出回路や診断回路を内蔵し、異常検出時には、システムへの通知のみか、リセット出力するかを選択できる。
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