東芝デバイス&ストレージは、機能安全に対応したマルチ出力の車載向けシステム電源IC「TB9045FNG」を発表した。各種異常検出回路や診断回路を内蔵し、異常検出時には、システムへの通知のみか、リセット出力するかを選択できる。
東芝デバイス&ストレージは2019年12月、機能安全に対応したマルチ出力の車載向けシステム電源IC「TB9045FNG」を発表した。出力電圧1.1V、1.2V、1.25V、1.5Vの4種を用意し、マイコンの仕様に合わせて、コア用の外部電源として使うこともできる。
TB9045FNGは、2.7〜18Vの車載バッテリーから高効率昇降圧型DC-DCコンバーター回路で6Vを生成。この6Vを入力電源とするDC-DCコンバーター電源を内蔵する。
電流容量400mAのマイコン用5V定電圧電源を1回路、電流容量100mAで、センサーその他インタフェース向けの5V定電圧電源を3回路と、合わせて4つのシリーズ電源回路を内蔵し、独立して電圧を出力できる。
機能安全を考慮し、DC-DCコンバーターやシリーズ電源の高電圧、低電圧、IC内部の過熱、周波数異常など、製品自体の動作異常を検出する機能を内蔵する。また、外部のマイコンの動作異常を監視するウォッチドッグタイマー異常検出回路や、潜在的な故障を検出する診断回路を備える。
異常を検出した場合は、SPI通信のレジスター設定を変更することで、システムへの通知のみとするか、システムにリセット出力するかを選択できる。
パッケージは6.1×12.5×1.0mmのHTSSOP48-P-300-0.50で、同月から量産を開始する。
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