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32Gビット/秒の高速伝送に対応した次世代ハーネスケル TSLシリーズ

ケルは、最大32Gビット/秒の高速差動伝送に対応した0.55mmピッチのハーネス「TSL」シリーズを発売した。共振、ノイズ対策が取られており、31ピン差動10ペアのハーネス1本で、320Gビット/秒の伝送が可能だ。

» 2020年04月22日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ケルは2020年4月、最大32Gビット/秒の差動伝送に対応した0.55mmピッチのハーネス「TSL」シリーズを発売した。31ピンで差動10ペア(AWG#32、同軸20本結線)の1本のハーネスで、320Gビット/秒の伝送が可能だ。

0.55mmピッチのハーネス「TSL」シリーズ

 同シリーズは、コネクターの材料や形状、寸法調整によってインピーダンスをコントロールし、グランドの落とし方や伝送経路を緩やかにするなど共振対策が取られている。また、有効嵌合長を0.5mmとしてインサートの潜り込み量を削減し、スタブ長の設計最適化により、減衰量を改善している。

ノイズ対策を強化

 多点グランド機構やコネクター全体を金属シェルカバーで囲い込む構造など、従来製品でのノイズ対策を継承。さらに、東京特殊電線の同軸ケーブル「RUOTA(ルオータ)」と組み合わせることで、低損失/低スキューを実現するとしている。

 ロック構造を採用しており、良好なクリック感で嵌合を確認できる。また、コネクターに付いているプルテープを引けば、ロック解除と抜去が同時にでき、作業効率向上に貢献する。

 接続方式は、水平および垂直接続に対応する。基板(レセプタクル)側はライトアングルタイプ「TSL00-31L」とストレートタイプ「TSL00-31S」の2種があり、ケーブル(プラグ)側のコネクター「TSL21-31S」はストレートタイプになっている。

 5G(第5世代移動通信)、IoT(モノのインターネット)周辺機器をはじめ、放送、通信、医療、車載など多様な分野の機器に適している。

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