車載用高速モーター向けポジションセンサー:ams AS5147U、AS5247U
amsは、車載用高速モーター向けポジションセンサー「AS5147U」「AS5247U」を発表した。最大2万8000回転/分までのモーターで使用でき、低ノイズでの位置測定と高精度なリアルタイム角度測定が可能だ。AEC-Q100のグレード0に準拠する。
amsは2020年6月、車載用高速モーター向けポジションセンサー「AS5147U」「AS5247U」を発表した。磁気センサー素子やA-Dコンバーター、DSPベースの処理エンジンを集積し、最大2万8000回転/分までのモーターで使用できる。既に量産受注に対応している。
車載用高速モーター向けポジションセンサー「AS5147U」「AS5247U」の使用イメージ
DFS(ダイナミックフィルターシステム)技術を搭載し、低速回転時の遷移ノイズを低減した。また、DAEC(ダイナミックアングルエラー補正)技術により、高速回転時の遅延がほとんどない。この2つの技術を組み合わせることで、低ノイズでの位置測定と高精度なリアルタイム角度測定が可能になったとしている。
独自の差動センシングアーキテクチャで浮遊磁場の影響を排除する。これにより、充電ステーションやモーター、ソレノイド、高電圧配線などから発生する外部磁場を抑える保護シールドが不要になり、コスト削減に貢献する。
出力は、14ビットインクリメンタルABI、UVW、PWMに対応。インタフェースはSPIを採用し、8ビット巡回冗長検査(CRC)で保護する。使用温度範囲は−40〜+150℃となっている。
AS5147Uは14ピンのTSSOPパッケージ、AS5247Uは7×7mmの32ピンTQFPパッケージで提供する。両センサーともAEC-Q100のグレード0に準拠し、ISO26262 ASIL-Dに対応。パワーステアリング、アクティブダンパー制御、ブレーキなどでの利用を見込む。
- 電気モーター向け誘導型ポジションセンサー
amsは、自動車や産業用の高速電気モーター向けのインダクティブポジションセンサー「AS5715」を発表した。ISO 26262機能安全性規格に準拠し、既にサンプルの受注を開始している。
- 外乱磁界補正とSPI搭載の3Dポジションセンサー
TDKミクロナスは、外乱磁界補正を備えた3Dホールポジションセンサー「HAL 39xy」ファミリーに、SPIインタフェースをサポートする「HAL3900」を追加した。1つのデバイスで、3D磁界計測や直線位置検出など4種類の計測ができる。
- AEC-Q100認定のデュアルダイ磁気式回転位置センサー
amsは、AEC-Q100準拠のデュアルダイ磁気式回転位置センサー「AS5200L」を発表した。車両のノブおよびジョイスティックなど、非接触式ポテンショメーターの用途向けで、ギアシフトやペダルのバイワイヤ化と省スペース化に対応する。
- 磁石不要のインダクティブ式ポジションセンサー
IDTは、インダクティブ方式ポジションセンサー「ZMID520x」ファミリーを発表した。アナログ出力の「ZMID5201」、パルス幅変調方式(PWM)出力の「ZMID5202」、SENTプロトコルで出力する「ZMID5203」の3種をそろえた。
- 狭額スマートフォン向け3in1センサーモジュール
amsは、カラー、環境光、近接センサーの3つの機能を一体化したセンサーモジュール「TMD3702VC」を発表した。パッケージサイズが極めてスリムなため、ベゼル(縁)レスのスマートフォン開発に適している。
- マルチチャンネル型スペクトルセンサーチップ
amsは、ラボラトリーグレードのマルチチャンネル型色分析機能を有する、小型スペクトルセンサーチップ「AS7341」を発表した。携帯電話機やアクセサリーなどにおいて、高精度なスペクトル測定を広範な照明条件で提供する。
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