電気モーター向け誘導型ポジションセンサー:ams AS5715
amsは、自動車や産業用の高速電気モーター向けのインダクティブポジションセンサー「AS5715」を発表した。ISO 26262機能安全性規格に準拠し、既にサンプルの受注を開始している。
amsは2019年12月、自動車や産業用の高速電気モーター向けのインダクティブ(誘導型)ポジションセンサー「AS5715」を発表した。ISO 26262機能安全性規格にも準拠。既にサンプルの受注を開始し、評価キットの提供に対応している。
インダクティブポジションセンサー「AS5715」利用イメージ
AS5715は、柔軟な設計が可能で、軸上(シャフトエンド)と軸外(貫通シャフトまたはシャフト側面)の両方で利用できる。高速モーターのトルクを最大化し、トルクリップルを低減してモーター制御の効率を改善できる。また、多数の多極対モーターが使用可能だ。
4極対の永久磁石型同期モーターの場合、速度は最大10万回転/分。2組の差動アナログ出力をサイン波とコサイン波として出力し、ホストコントローラーで角度測定に変換する。精度は最高±0.3度だ。
自動車向け電子システムを支え、ISO 26262機能安全性規格への適合プログラムにも対応。センサー基板にAS5715を2個実装すれば、完全な冗長性を持った測定システムが構築できる。
また、コイルをPCBに印刷することでコストを低減しており、従来のレゾルバと同程度の精度と応答性を持ちながら、部品のコスト、サイズ、重量を削減できるため、レゾルバに置き換わるセンサーとして期待できる。
- X線検出向け統合センサーチップ
amsは、X線検出向け統合センサーチップ「AS5950」を発表した。従来の複雑なPCB基板をAS5950チップ1個と置き換えることにより、画像対ノイズ比の性能が大幅に高まるほか、CTスキャナーの材料や製造コストの削減にも貢献する。
- マルチチャンネル型スペクトルセンサーチップ
amsは、ラボラトリーグレードのマルチチャンネル型色分析機能を有する、小型スペクトルセンサーチップ「AS7341」を発表した。携帯電話機やアクセサリーなどにおいて、高精度なスペクトル測定を広範な照明条件で提供する。
- 狭額スマートフォン向け3in1センサーモジュール
amsは、カラー、環境光、近接センサーの3つの機能を一体化したセンサーモジュール「TMD3702VC」を発表した。パッケージサイズが極めてスリムなため、ベゼル(縁)レスのスマートフォン開発に適している。
- AEC-Q100認定のデュアルダイ磁気式回転位置センサー
amsは、AEC-Q100準拠のデュアルダイ磁気式回転位置センサー「AS5200L」を発表した。車両のノブおよびジョイスティックなど、非接触式ポテンショメーターの用途向けで、ギアシフトやペダルのバイワイヤ化と省スペース化に対応する。
- 温度ロガー向けNFCスマートセンサーIC
amsは、追跡機能を備え、使い捨てが可能なスマートラベル用NFCセンサータグおよびデータロガーIC「AS39513」を発表した。30mAhの電池1つで、1年以上にわたってタイムスタンプ付きの温度データを記録できる。
- 産業用IoT向けのダイナミックNFCタグIC
amsは、産業用IoT(モノのインターネット)向けに、ダイナミックNFCタグIC「AS3956」を発表した。NFCフォーラム仕様に準拠したNDEFメッセージングプロトコルをサポートし、NFC対応携帯電話との相互運用性を備えている。
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