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電気モーター向け誘導型ポジションセンサーams AS5715

amsは、自動車や産業用の高速電気モーター向けのインダクティブポジションセンサー「AS5715」を発表した。ISO 26262機能安全性規格に準拠し、既にサンプルの受注を開始している。

» 2020年01月30日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 amsは2019年12月、自動車や産業用の高速電気モーター向けのインダクティブ(誘導型)ポジションセンサー「AS5715」を発表した。ISO 26262機能安全性規格にも準拠。既にサンプルの受注を開始し、評価キットの提供に対応している。

インダクティブポジションセンサー「AS5715」利用イメージ

 AS5715は、柔軟な設計が可能で、軸上(シャフトエンド)と軸外(貫通シャフトまたはシャフト側面)の両方で利用できる。高速モーターのトルクを最大化し、トルクリップルを低減してモーター制御の効率を改善できる。また、多数の多極対モーターが使用可能だ。

最大10万回転/分の速度で精度±0.3度

 4極対の永久磁石型同期モーターの場合、速度は最大10万回転/分。2組の差動アナログ出力をサイン波とコサイン波として出力し、ホストコントローラーで角度測定に変換する。精度は最高±0.3度だ。

 自動車向け電子システムを支え、ISO 26262機能安全性規格への適合プログラムにも対応。センサー基板にAS5715を2個実装すれば、完全な冗長性を持った測定システムが構築できる。

 また、コイルをPCBに印刷することでコストを低減しており、従来のレゾルバと同程度の精度と応答性を持ちながら、部品のコスト、サイズ、重量を削減できるため、レゾルバに置き換わるセンサーとして期待できる。

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