マルチチャンネル型スペクトルセンサーチップ:ams AS7341
amsは、ラボラトリーグレードのマルチチャンネル型色分析機能を有する、小型スペクトルセンサーチップ「AS7341」を発表した。携帯電話機やアクセサリーなどにおいて、高精度なスペクトル測定を広範な照明条件で提供する。
amsは2019年1月、ラボラトリーグレードのマルチチャンネル型色分析機能を有する、小型スペクトルセンサーチップ「AS7341」を発表した。携帯電話機やアクセサリーなどにおいて、高精度なスペクトル測定を広範な照明条件で提供する。量産開始は、同年2月の予定だ。
AS7341は、光源の直接測定、反射面の測定におけるスペクトル特性を正確かつ精密に提供する11チャンネルのデバイスだ。3.1×2.0×1.0mmのLGAパッケージで提供される。小型ながら、他のマルチチャンネル型スペクトルセンサーよりも高い光感度を提供する。
スペクトルセンサーチップ「AS7341」の使用イメージ
8チャンネルが可視光スペクトル範囲を8等分に網羅し、残りの3チャンネルは赤外線チャンネル、クリアチャンネル、50Hzから1kHzの周波数における標準的な周囲光のフリッカ検出専用チャンネルとなっている。
AS7341は、正確なスペクトル測定を通じて、自動ホワイトバランスの改善、信頼性の高い光源検出、フリッカ検出の統合が可能だ。色をより正確に再現して周囲光源のゆがみを最小限に抑え、より鮮明で原色に近い写真を実現し、モバイルデバイスからパントンカラーシステムといった色参照を用いる生地などの対象と色を合わせることができる。
カメラ画像の最適化以外にも、物体や液体の一般的な色測定や肌の調子の測定など、多様なアプリケーションにも対応する。
- 狭額スマートフォン向け3in1センサーモジュール
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- 車載LiDAR用パルスレーザーダイオード
浜松ホトニクスは、車載LiDAR用「4チャンネルパルスレーザーダイオード」の開発に成功した。放熱性に優れたセラミックパッケージを採用し、105℃までの高温環境下でも安定した光出力を発振する。
- 10年間製造保証の地磁気センサーと電子コンパス
STマイクロエレクトロニクスは、±50ガウスの検出範囲を持つAMR地磁気センサーを内蔵し、高分解能と低消費電力を可能にした産業機器向け地磁気センサー「IIS2MDC」と、電子コンパス「ISM303DA」を発表した。
- 76G〜81GHzに対応、シングルチップミリ波センサー
日本テキサス・インスツルメンツは、76G〜81GHzの周波数帯に対応する、シングルチップCMOSミリ波センサー「AWR1642」「IWR1642」の量産出荷を開始した。従来のセンサー技術の数分の1の消費電力で、最大3倍の精度向上と基板実装面積の削減が可能となる。
- AEC-Q101規格に準拠した小型透過型光センサー
ビシェイ・インターテクノロジーは、AEC-Q101準拠の透過型光センサー「TCUT1630X01」「TCUT1800X01」を発表した。
- 撮像素子を高感度化した普及型画像センサー
デンソーは、周辺環境を認識し、車両の安全性能の向上を図る普及型の新型画像センサーを開発した。新たなレンズの開発と撮像素子の高感度化により、夜間の歩行者など認識対象を拡大した。
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