負荷電力300W、1kW対応の直流電子負荷装置:TDK SFLシリーズ
TDKラムダは、直流電子負荷装置「SFL」シリーズを発売した。ゼロVから電流がリニアに変化し、高速応答に対応する。負荷電力が300Wまたは1kW、電圧が120Vまたは500Vの4種類を用意する。
TDKラムダは2020年7月、直流電子負荷装置「SFL」シリーズを発売した。負荷電力が300Wまたは1kW、電圧が120Vまたは500Vの計4種類をラインアップし、直流安定化電源、燃料電池、太陽電池などの負荷装置での利用に適する。
直流電子負荷装置「SFL」シリーズ
SFLシリーズは、0Vから電流がリニアに変化し、高速応答を可能にした。高速電流フィードバック制御を搭載しており、電流立ち上がり時に発生しやすいオーバーシュートを抑制する。
定電流(CC)、定抵抗(CR)、定電圧(CV)、定電力(CP)、外部制御(EXT)、短絡(SHORT)の6つの負荷モードを搭載。負荷電流を自由に制御し、疑似負荷として利用できる。インタフェースはUSBを標準装備し、オプションでGPIB通信やリップルノイズ電圧測定機能にも対応する。リップルノイズ電圧測定機能は、100MHzオシロスコープによるリップルノイズ測定と同等の測定が可能だ。
サイズは、300Wモデルが215×128.6×420mm、1kWモデルが430×128.6×450mm。重量は、それぞれ約6.5kg、約13kgとなる。入力電圧範囲はAC85〜264Vに対応する。
マスタースレーブ接続ケーブルを使うと、最大10kWのシステムを構成できる。同社の直流安定化電源「GENESYS+」と組み合わせることで、バッテリーの充放電アプリケーションにも利用できる。
- 直流安定化電源、業界最小サイズの1.5kWモデルなど追加
TDKは、直流安定化電源「GENESYS+」シリーズに、1.5kW、2.7kW、3.4kWモデルを新たに追加した。TDKラムダが2020年1月より受注を開始する。
- 小型直流高圧入力対応DC-DCオンボード電源
TDKラムダは、直流高圧入力対応DC-DCオンボード電源「PH-A280」シリーズに、600Wモデル「PH600A280」を追加した。現行シリーズに対して50%小型化し、2分の1ブリックサイズを達成した。
- 無人搬送車向け1kWワイヤレス給電システム
TDKラムダは、無人搬送車(AGV)向けに、防じん、防水設計の1kWワイヤレス給電システム「WPX1000」を発表した。給電可能範囲のズレ許容差はX方向±30mm、Y方向±5mmと広く、装置停止範囲を拡大する。
- 低背ユニット型ピーク負荷対応AC-DC電源
TDKは、薄型低背ユニット型のピーク負荷対応AC-DC電源「CUS200LJ」を発表した。自然空冷と伝熱放熱の2種類の放熱方式を選択でき、自然空冷では最大120Wまで、伝熱放熱では最大150Wまで使用できる。
- 2出力の絶縁型DC-DCコンバーター
TDKラムダは、絶縁型DC-DCコンバーターのラインアップに2出力モデル「CCG15-D」「CCG30-D」を追加し、量産出荷を開始した。従来の単出力モデルではできなかったアナログ部品への対応が可能で、各種機器の制御基板に幅広く活用できる。
- ファンに振り回された!?――ユニット電源の修理(1)
今回は国産のユニット電源の修理例を報告する。電源の故障は設計不良が原因の場合が多い。だが今回の修理は、非常に良い設計の電源で、いつもと少し違った故障原因が潜んでいるようだ。
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