高効率5G無線ソリューションを共同開発:ザイリンクス 高効率5G無線ソリューション
ザイリンクスは、エネルギー効率の高い5G無線向けソリューションを、テキサス・インスツルメンツと共同開発する。ザイリンクスの適応型IPやSoCとテキサス・インスツルメンツのRFトランシーバーを組み合わせて、無線システムの電力効率を高める。
ザイリンクスは2020年11月、エネルギー効率の高い5G(第5世代移動通信)無線向けDFE(デジタルフロントエンド)ソリューションを、テキサス・インスツルメンツと共同開発すると発表した。
「Zynq UltraScale+ MPSoC」ファミリー
ザイリンクスの「Zynq UltraScale+ MPSoC」ファミリーおよび適応型RF IPと、テキサス・インスツルメンツのクアッドチャンネルRFトランシーバー「AFE7769」を組み合わせることで、RFの性能や屋内外の無線アプリケーションの電力効率を高める。
ザイリンクスの適応型デジタルRF IPは、クレストファクター低減(CFR)やデジタルプリディストーション(DPD)といった専用の機能を搭載しており、広い無線帯域幅とキャリア構成に対応する。
同IPは、Zynq UltraScale+ MPSoCデバイスに搭載された残りのPHYプロセッシングと統合されており、複雑なマルチRATや5G波形のシグナルダイナミクスを処理できる。これらによってRFパワーアンプの効率を高めることで、5G通信の性能を引き出す無線システムの構築が可能となる。
今回の共同開発により、両社は大規模通信事業者やプライベートネットワークにおける運営コスト、設備投資の負担軽減に寄与する。
- 600M〜6GHzに対応、5GおよびセルラーLPWA向けアンテナ
タイコ エレクトロニクス ジャパンは2020年10月、5G、NB-IoT、LTE-M向けの新しいアンテナを発表した。600M〜6GHzの周波数帯域に対応し、IoT用セルラー機器での利用を見込む。
- 5Gミリ波システム対応のRFデータコンバーター
アナログ・デバイセズは、4G LTEや5Gミリ波無線などのワイヤレス機器向けに、アナログ信号処理とデジタル信号処理を組み合わせた、ミックスドシグナルフロントエンドRFデータコンバータープラットフォーム「AD9081」「AD9082」を発表した。
- 統合型RFサンプリングトランシーバー
日本テキサス・インスツルメンツは、4つのA-Dコンバーターと4つのD-Aコンバーターを1チップに集積した、統合型RFサンプリングトランシーバー「AFE7444」(4チャンネル内蔵)と「AFE7422」(2チャンネル内蔵)を発表した。
- 60GHz対応のミリ波帯RFアンテナモジュール
村田製作所は、通信事業者の基地局など、屋外での用途に適した「ミリ波帯(60GHz)RFアンテナモジュール」を発表した。無線LAN規格IEEE802.11adに対応し、次世代高速ワイヤレスネットワークの構築に必要な大容量通信を可能にする。
- 802.11ac対応の無線通信モジュール
太陽誘電は、IEEE 802.11acに準拠し、最大433Mビット/秒の高速通信に対応した無線通信モジュール「WYSAGVDXG」「WYSEGVDXG」を発表した。
- 2Gから5G通信に対応、広帯域RFトランシーバー
アナログ・デバイセズ(ADI)は、2Gから5G(第5世代移動通信)に対応したRFトランシーバー「ADRV9009」を追加した。多様な帯域や規格をカバーし、無線通信機器の開発や機器の導入、保守を簡素化する。
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