車載ネットワークCAN FD対応8ビットMCU:マイクロチップ PIC18 Q84
マイクロチップ・テクノロジーは、車載ネットワークCAN FD対応8ビットMCU「PIC18 Q84」ファミリーを発表した。コアから独立した周辺モジュールを備え、CAN FDネットワークに接続する時間とコストの削減に貢献する。
マイクロチップ・テクノロジーは2020年11月、車載ネットワークCAN FD対応8ビットマイコン(MCU)「PIC18 Q84」ファミリーを発表した。同月より、1万個単位で受注を開始。コネクテッドカーや産業用オートメーションでの利用を見込む。
車載ネットワークCAN FD対応8ビットMCU「PIC18 Q84」ファミリー
PIC18 Q84ファミリーは、コアから独立した周辺モジュール(CIP)を備える。CIPとCAN FDを組み合わせることで、ゲートウェイや高度なネットワークスイッチング技術を使うことなく、CAN FDバスにセンサーデータを送って各種タスクを処理できる。これにより、CAN FDネットワークへの接続時間とコストの削減に貢献する。
自動メモリスキャン機能付き32ビットCRC(巡回冗長検査符号)生成器、機能安全のためのウィンドウ式ウォッチドッグタイマー(WWDT)、業界標準テストおよびデバッグ実装用JTAG(Joint Test Action Group)インタフェースなどの周辺モジュールを内蔵する。
最大128Kバイトのフラッシュメモリ、リアルタイム処理のための計算機能とコンテキストスイッチを備えた12ビットA-Dコンバーターも備える。28、40、48ピンパッケージで提供する。
また、「Curiosity Nano開発ボード」と「Curiosity HPC(High Pin Count)開発ボード」、車載ネットワーク開発ボードなどで使えるプラグインモジュール(PIM)、「MPLAB Code Configurator」ソフトウェアを用意している。
- 確定性の高い次世代車載アーキテクチャ向けMCU
STマイクロエレクトロニクスはボッシュと共同で、次世代の車載アーキテクチャに向けたMCU「Stellar」を開発した。複数のアプリケーションや仮想ECUが共存可能で、自動車の安全性と利便性の向上に貢献する。
- アナログシステム向けのMCUファミリー
マイクロチップ・テクノロジーは、アナログシステム向けMCU「PIC18-Q41」「AVR DB」ファミリーを発表した。構成可能なアナログおよびデジタル周辺モジュールを内蔵している。
- 動作周波数550MHzの32ビットマイコン
STマイクロエレクトロニクスは、32ビットマイコン「STM32H7」シリーズに、動作周波数550MHzの製品を追加した。Arm Cortex-M7を搭載し、最大1Mバイトのフラッシュメモリを内蔵している。
- エッジAI向け、NN専用アクセラレータ搭載MCU
Maxim Integrated Productsは、ニューラルネットワーク専用のアクセラレーターを搭載したマイクロコントローラー「MAX78000」を発表した。エッジ側でのAI推論処理を低電力、少ない待ち時間で実行できる。
- ECC保護機能付きマイクロコントローラー
Maxim Integrated Productsは、浮動小数点ユニット内蔵の「Arm Cortex-M4F」を搭載した32ビットMCU「MAX32670」を発表した。最大384Kバイトのフラッシュと160KバイトのSRAMを内蔵し、どちらも誤り訂正fr符号で保護する。
- 長距離通信に対応した車載、産業用途向けMCU
NXPセミコンダクターズは、マイクロコントローラーの「KW3x」シリーズに、車載および産業用途向けとなる「KW39」「KW38」「KW37」を追加した。Bluetooth 5.0ロングレンジ機能と拡張Bluetoothアドバタイジングチャンネルを搭載する。
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