自然空冷のピーク電力対応AC-DC電源:コーセル AEA1000F
コーセルは、ピーク電力に対応した、自然空冷大容量タイプのAC-DC電源の1000Wモデル「AEA1000F」を発表した。産業用ロボットに必要な安全規格に対応し、今後、世界や医用機器向けの安全規格も取得予定だ。
コーセルは2021年6月、ピーク電力に対応した、自然空冷大容量タイプのAC-DC電源「AEA」シリーズの1000Wモデル「AEA1000F」を発表した。同年8月に発売予定で、標準価格は4万2570円(税込)となっている。
AC-DC電源の1000Wモデル「AEA1000F」
サイズが127×228.6×50mmと小さく、自然空冷でピーク電力が定格電力の3倍となっている。質量は最大1.5kgで、出力ラインアップは24V/42A(ピーク100A)、36V/28A(ピーク67A)、48V/21A(ピーク50A)の3種をそろえた。
AEA1000Fは、産業用ロボット機器や計測分析機器、半導体製造装置、医用機器などを対象市場としており、産業用ロボットに必要な安全規格「EN62477-1 OVCIII」に対応する。また、CEの定電圧指令、RoHS指令に適合している。
現在、UL(米国)、C-UL(カナダ)、TUV(ドイツ)など世界の安全規格の取得を申請中で、医用機器向けの安全規格「ANSI/AAMI ES 60601-1」「EN60601-1 3rd」を取得予定だ。
AEAシリーズは、既に600Wモデル「AEA600F」が発表されている。同社はAEA1000Fについて、3年後の年間売上高を2億6000万円と見込んでいる。
- 低電流域対応のベーシック電源
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、ベーシック電源の新シリーズ「R&S NGA100」を発表した。標準のリードバック分解能は1mV/100μAで、200mA以下では1μAに向上する。
- 逆潮流やマルチ相対応のプログラマブル交流電源
エヌエフ回路設計ブロックは、プログラマブル交流電源「DP」シリーズとして、大容量交流電源5機種を発売した。回生、逆潮流対応製品や、マルチ相対応製品などをラインアップしている。
- 医療向けAC-DC電源の30W、60W出力モデル
TDKは、医療機器、産業機器向けの自然空冷式AC-DCスイッチング電源「CME-A」シリーズに、30W出力の「CME30A」、60W出力の「CME60A」を追加した。サイズは50.8×76.2mmと小型で、同社の同容量の基板型電源に比べて面積を約30%削減した。
- 最小負荷電流が不要の基板型三出力AC-DC電源
TDKは、各チャンネルの最小負荷電流を不要にした基板型三出力AC-DC電源「CUT-J」シリーズを開発した。出力電力は35W、75Wの2モデルで、出力電圧は両モデルとも5V、12V、−12Vタイプと5V、15V、−15Vタイプをそろえた。
- 負荷電力300W、1kW対応の直流電子負荷装置
TDKラムダは、直流電子負荷装置「SFL」シリーズを発売した。ゼロVから電流がリニアに変化し、高速応答に対応する。負荷電力が300Wまたは1kW、電圧が120Vまたは500Vの4種類を用意する。
- ラック幅6U、入力電圧28VのVITA-62準拠電源
Vicorは、VITA-62準拠の電源として、ラック幅6UのOpen VPX伝導冷却シャシーシステム用モデル「VIT028x6U1000y000」を発表した。入力電圧は28V、出力電圧は3.3〜12V、出力電力は最大1000Wとなる。
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