Qi準拠ワイヤレス充電器用セキュアマイコン:STマイクロ STSAFE-A110、STSAFE-V110
STマイクロエレクトロニクスは、Qi準拠ワイヤレス充電器の認証に貢献するセキュアマイクロコントローラーとして民生機器向けの「STSAFE-A110」と車載機器向けの「STSAFE-V110」を発表した。
STマイクロエレクトロニクスは2021年7月、Qi準拠ワイヤレス充電器の認証に貢献するセキュアマイクロコントローラーとして民生機器向けの「STSAFE-A110」と車載機器向けの「STSAFE-V110」を発表した。
車載/民生向け、Qi準拠ワイヤレス充電器用セキュアマイコン「STSAFE-A110」「STSAFE-V110」
STSAFEファミリーは、独立系のセキュリティ認証機関による審査を受けた最新のセキュリティを採用し、Common Criteria EAL5+ AVA_VAN 5の認証を取得。民生機器、ネットワーク接続機器および車載機器向けに最適化されたエンドツーエンドのセキュリティを確立する機能とサービスを提供する。
STSAFE-A110およびSTSAFE-V110はともに、非対称暗号方式ECDSAと、固有のシリアル番号を持つX509証明書に基づく認証機能を備えている。また、Qi認証用に、顧客のQi充電器に対応した暗号鍵と正規のQi証明書があらかじめ書き込まれており、充電器メーカー側で重要なデータをセキュアに書き込むという高負荷の作業の必要がなくなる。
なお、STSAFE-V110は、車載用規格のAEC-Q100グレード2の認証も取得済みだ。
ユーザーは、STSAFE-A110の包括的な開発エコシステムを製品開発に活用となる。また、STM32ファミリーや、ワイヤレス充電の送電システム向けデジタルコントローラーIC「STWBC2」などが搭載されたアプリケーションのホストシステムに対し、簡単に組み込むことも可能だ。
STSAFE-A110は、SO8Nパッケージ(4x5mm)またはUFDFPN8パッケージ(2x3mm)で、STSAFE-V110は、TSSOP20パッケージで提供する。
- 安全なOTA更新が可能な新リファレンスデザイン
ウィンボンド・エレクトロニクスは、ヌヴォトン、Qinglianyunと共同で、IoTデバイスのセキュアなOTA更新を可能にする、新しいリファレンスデザインを発表した。クラウドからストレージメモリに至る経路をセキュア化する。
- 動作周波数550MHzの32ビットマイコン
STマイクロエレクトロニクスは、32ビットマイコン「STM32H7」シリーズに、動作周波数550MHzの製品を追加した。Arm Cortex-M7を搭載し、最大1Mバイトのフラッシュメモリを内蔵している。
- ECC保護機能付きマイクロコントローラー
Maxim Integrated Productsは、浮動小数点ユニット内蔵の「Arm Cortex-M4F」を搭載した32ビットMCU「MAX32670」を発表した。最大384Kバイトのフラッシュと160KバイトのSRAMを内蔵し、どちらも誤り訂正fr符号で保護する。
- Cortex-M33ベースの低消費電力マイコン
NXPセミコンダクターズは、マイクロコントローラー「LPC5500 MCU」シリーズに「LPC551x」「LPC55S1x」ファミリーを追加した。Arm Cortex-M33を搭載し、消費電流を32μA/MHzに抑えた。
- Arm Cortex-M搭載の汎用デュアルコアマイコン
STマイクロエレクトロニクスは、Arm Cortex-M搭載の汎用32ビットマイクロコントローラー「STM32H7」を発表した。最大2Mバイトのフラッシュメモリと最大1MバイトのSRAMを内蔵している。
- セキュアで安全な通信制御が可能になるマイコン
ルネサス エレクトロニクスは、32ビットマイコン「RX65N/RX651」グループのサンプル出荷を開始した。設置環境の変化やエンドユーザーの要望に応じて機器制御の更新ができるという。
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