BiAsシングルラインESD保護ダイオード:ビシェイ VCUT0714BHD1
ビシェイ・インターテクノロジーは、BiAsシングルラインESD保護ダイオード「VCUT0714BHD1」を発表した。負荷容量およびリーク電流を抑え、データラインを過渡電圧信号から保護する。
ビシェイ・インターテクノロジーは2021年8月、BiAs(双方向かつ非対称)シングルラインESD保護ダイオード「VCUT0714BHD1」を発表した。既にサンプルおよび製品の提供を開始しており、量産品の納期は標準で12週間となっている。
BiAsシングルラインESD保護ダイオード「VCUT0714BHD1」
サイドウェッタブル端子付きの新パッケージ「DFN1006-2A」を採用し、SOTパッケージと比較して実装面積を削減できる。負荷容量は標準8pFと低く、動作電圧範囲は−7〜+14Vもしくは−14〜+7Vとなる。
保護ダイオードは、動作電圧7Vまたは14Vで0.1μA以下のリーク電流、1mAで標準7.3Vもしくは14.5Vのブレークダウン電圧を提供。最大クランピング電圧は、3.6Aで15V、2Aで30Vとなる。
データラインに対する過渡電圧保護特性は、「IEC 61000-4-2」の±25kV(接触放電)と±30kV(エアー)条件に適合する。「J-STD-020」基準の吸湿レベル(MSL)1、「UL 94 V-0」に準拠した難燃性を有するほか、車載向け電子部品の信頼性規格「AEC-Q101」にも準拠した。
また、同社の「グリーン標準」や車載向けの自動光学的検査(AOI)に対応。はんだ付けは通常の目視検査で確認可能だ。
- ESD保護対応の車載用コモンモードフィルター
STマイクロエレクトロニクスは、ESD保護デバイスを搭載した車載グレードのコモンモードフィルター「ECMF04-4HSM10Y」「ECMF04-4HSWM10Y」を発表した。高速通信のインタフェースICをコモンモードノイズから保護する
- 車載用Ethernetに準拠したESD保護デバイス
Nexperiaは、シリコンベースのESD保護デバイス「PESD2ETH100-T」「PESD2ETH1G-T」を発表した。OPEN Allianceの規格に準拠した車載用Ethernet「100BASE-T1」「1000BASE-T1」に対応する。
- 車載用Ethernet向け高ESD耐量チップバリスタ
TDKは、車載用のEthernet向け高ESD(静電気放電)耐量チップバリスタ「AVRH10C221KT1R5YA8」を発表した。高精度積層技術に加え、製造プロセスや設計の最適化により、静電容量範囲1.5±0.13pF、ESD耐量25kVを達成している。
- ESD保護に適した双方向TVSダイオードアレイ
リテルヒューズは、高性能家電やウェアラブル機器のESD保護(静電気対策)に適した双方向TVSダイオードアレイ「SP1333」シリーズを発表した。逆並列構造のダイオードにより、データ回線の対称ESD保護を提供し、最大±30kVまで対応する。
- 7Aのピーク電流に対応する小型ESD保護ダイオード
STマイクロエレクトロニクスは、小型0201パッケージのシングルラインESD保護ダイオード「ESDZL5-1F4」と「ESDZV5-1BF4」を発表した。スナップバック特性により、小型化が要求されるスマート機器において、優れた保護性能を発揮する。
- ピークパルス電流14〜80AのTVSダイオード
東芝デバイス&ストレージは、ピークパルス電流が従来比32倍向上したTVSダイオード(ESD保護ダイオード)「DF2SxxP2」シリーズ6種を発売した。ダイナミック抵抗は0.08〜0.13で、ピークパルス電流は14〜80A、静電気耐量は±30kV。
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