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割り込みにおけるレベルセンスとエッジセンスの違いQ&Aで学ぶマイコン講座(68)(1/3 ページ)

マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、初心者の方からよく質問される「割り込みにおけるレベルセンスとエッジセンスの違い」についてです。

» 2022年01月07日 10時00分 公開

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 素朴な疑問から技術トラブルなどマイコンユーザーのあらゆる悩みに対し、マイコンメーカーのエンジニアが回答していく連載「Q&Aで学ぶマイコン講座」。

 今回は、初心者から多く寄せられる質問です。

 マイコンの割り込み信号の検出方法に「レベルセンス」と「エッジセンス」がありますが、その違いは何でしょうか? それぞれ、どのような方法で割り込み信号を検出するのでしょうか? 使用する際の注意点はありますか?

 マイコンのようなデジタル回路で信号の変化を検出する方法には、信号の電圧レベルをチェックする方法と、立ち下がり/立ち上がりのような信号の変化点(エッジ)をチェックする方法があります。前者を「レベルセンス」(レベル検出)と呼び、後者を「エッジセンス」(エッジ検出)と呼びます。

 割り込み信号などで、割り込みが発生したかどうかを検出する場合は、いずれかの方法が使われており、どちらが使われているかは、必ずマニュアルに記載されています。

 レベルセンスの場合、ハイレベル検出またはローレベル検出が示されており、それらのしきい値電圧がデータシートなどに記載されています。ハイレベル検出の信号の場合、ハイアクティブ信号またはアクティブハイと呼ばれ、ローレベル検出の信号の場合、ローアクティブ信号またはアクティブローと呼ばれます。割り込み信号の入力バッファーは、ヒステリシス特性を持つシュミットトリガバッファーが多いため、ロー側/ハイ側のしきい値電圧は異なります。

 エッジセンスの場合は、立ち下がり検出または立ち上がり検出が示されており、変化点の電圧もデータシートなどで規定されています。

 どちらの場合も、ノイズにより誤検知が発生する可能性があります。多くの場合、ノイズフィルターなどが搭載されているので、マニュアルでノイズ除去機能を確認してください。

図1:信号の検出方法 [クリックで拡大]
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