パナソニック インダストリー社は、車載向けに15.6mm角サイズのパワーインダクター「PCC-M15A0MF」シリーズの量産を開始した。耐熱性と耐振動性が高く、車両エンジンへ直接、ECUを搭載できる。
パナソニック インダストリー社は2022年1月、車載向けに15.6mm角サイズのパワーインダクター「PCC-M15A0MF」シリーズの量産開始を発表した。耐熱性と耐振動性が高く、車両エンジンへ直接、ECU(Electronic Control Unit)を搭載できる。
定格電圧は80V、定格電流は73Aで、インダクタンスは0.33μH、20℃での直接抵抗は0.42mΩ。大きさ17.2×15.6×10.5mmの面実装タイプだ。12.6mm角の従来品より銅線を1.4倍太くしたことで、コイルの発熱や損失を抑え、小型で面実装タイプながら大電流への対応を可能にした。
独自のメタルコンポジット材料により、耐熱性は160℃、2000時間を確保する。また、巻線コイルを構成する太銅線を端子として利用し、底面にカシメ構造を設けて端子とボディーを固定することで、耐振動性は5〜2kHzで30Gを達成している。これにより、ECUをエンジン周りだけでなく、エンジンへの直接搭載、モーター近傍にも搭載できる。
ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車の昇圧および降圧DC-DCコンバーター回路、高機能車載ECU電源回路、機電一体型車載ECU回路に適する。従来の20mm角フェライトタイプと同等の性能のため、置き換えにより機器の小型化と使用部材の削減、環境負荷の低減に貢献する。
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