日清紡マイクロデバイスは、車載CMOSイメージセンサー向けの複合電源「RN5T5611」シリーズを開発した。車載用の機能安全に対応しており、「ISO26262 ASIL-D」開発プロセスに準拠している。
日清紡マイクロデバイスは2022年1月、車載CMOSイメージセンサー向けの複合電源「RN5T5611」シリーズを発表した。同年2月末のサンプル受注開始を予定しており、サンプル価格は1000個購入時で770円(税込)。月産規模は200万個体制となる。
車載用の機能安全に対応しており、「ISO26262 ASIL-D」開発プロセスに準拠した。機能安全責任者を割り当てたほか、システマチックフォルト対策を取り入れた開発フローやセーフティマニュアルを備えており、開発者は同製品の安全分析を省略できる。
内蔵のLDO1回路は、出力電圧ノイズが6μVrms、PSRR(リップル除去率)が80dB(f=1kHz)または60dB(f=100kHz)となる。撮像に影響を及ぼすノイズを抑制可能で、特別なノイズ対策なしでCMOSイメージセンサーの性能を発揮できる。
DC-DCコンバーターを2回路、過電圧および低電圧監視回路を4回路搭載しており、BIST機能などを内蔵した。I2Cインタフェースも備え、同製品の設定変更やステータスの読み込みなどが可能だ。
入力電圧範囲は3〜5.5V、最大定格は6.5V。出力電圧範囲はDC-DCコンバーターが1.0〜3.3V±1%(最大1.0A)、LDOが2.5〜3.5V±1%(最大200mA)で、ともにレーザートリミングにより出荷時に設定電圧を固定する仕組みとなっている。
パッケージは5×5mmのQFN0505-32-P7を採用。ウェッタブルフランク構造により、はんだ接合部を外観検査できる。
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