アンリツは、同社の測定器「BERTWave MP2110A」の25Gクロックリカバリーレンジ拡張オプション「MP2110A-059」の販売を開始した。クロック信号を用いずに、64GFC PAM4光モジュールの光波形を評価できる。
アンリツは2022年2月、同社の測定器「BERTWave MP2110A」の25Gクロックリカバリーレンジ拡張オプション「MP2110A-059」の販売を開始した。同オプションにより、光信号評価に必要なクロックリカバリーの動作レートを拡張し、「Fibre Channel」規格に準拠した64GFC PAM4光モジュールの光波形を、クロック信号を使わず評価できる。
64GFCは、データセンター内通信で用いるインタフェースの1つ。既に規格化されており、2022年から採用が本格化するものとみられる。また、Fibre Channelでは、64GFCからPAM4変調が新たに採用された。
BERTWave MP2110Aは、通信信号の波形評価に用いるサンプリングオシロスコープとビットエラーレートを測定するBERTを1台に搭載するオールインワン測定器だ。サンプリングオシロスコープは、最大4チャンネルを選択可能。さまざまな試験環境に対応できる。
今回のクロックリカバリーの動作レート拡張により、サンプリングオシロスコープのさらなる機能強化に至った。64GFC PAM4光モジュールの高品質化や低コスト化に寄与する。
光モジュールと光伝送装置の製造市場向けで、データセンター、コアメトロネットワーク、4G(第4世代移動通信)および5G(第5世代移動通信)モバイルバックホールなどでの用途を想定している。
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