高速信号伝送システムのESD保護向け小型TVS : ザインエレ THTVS411、THTVS312、THTVS514
ザインエレクトロニクスは、高速信号伝送システムのESD保護として、小型TVSの提供を開始した。信号品質を維持しつつ、静電気や電源変動による過電圧、サージに対する保護特性を備え、FPGA、SoC、ASSPなどを保護できる。
ザインエレクトロニクスは2022年7月、高速信号伝送システムのESD(静電気放電)保護素子として、小型TVS「THTVS411」「THTVS312」「THTVS514」の提供開始を発表した。信号品質を維持しつつ、静電気や電源変動による過電圧やサージに対する保護特性を備えており、FPGA、SoC(System on Chip)、ASSPなど高集積LSIを保護できる。
小型TVS「THTVS411」「THTVS312」「THTVS514」 出所:ザインエレクトロニクス
低ダイナミック抵抗を特徴とし、デバイス自体の抵抗が低く、ESDを吸収しやすい。また、低容量のため通過特性が小さく、信号波形への影響を抑えた伝送路設計ができる。
THTVS411は0.6×0.3×0.25mmと小型で、配線レイアウトに自由度を持たせられる。帯域はDC〜8GHz、VRWM(ピーク逆動作電圧)は最大4V。THTVS312のサイズは1.0×0.6×0.4mmで、チャンネル数は2となっており、差動ラインに適する。帯域はDC〜6GHz、VRWMは最大3.6V。THTVS514は、サイズ2.5×1.0×0.55mmで、標準の10ピンパッケージで提供し、差動2レーンに適する。帯域はDC〜6GHz、VRWMは最大5.5Vだ。
HDMI、DisplayPort、USB3.0 Type-Cでのシングルエンド伝送、差動伝送の保護、堅牢な伝送路を可能にするほか、CML、イーサネット、LVDS(EIA/TIA644)、MIPI DSI、MIPI CSI-2、eDP、SLVS-ECといったデジタル信号規格の物理層にも対応する。
低キャパシタンスの車載向けESD保護ダイオード
Nexperiaは、車載向けに超低クランプ電圧、超低キャパシタンスのESD保護ダイオード4製品を発表した。USB 3.2、HDMI 2.0、LVDS、車載モニター、ディスプレイ、カメラなどの高速データラインに適する。
USB4対応ESD保護デバイス2製品
Nexperiaは、USB4対応ESD保護デバイス「PESD2V8Y1BSF」「PESD4V0Y1BCSF」を発表した。高速データライン上における、リタイマーやリドライバー向けに最適化されている。
ESD保護機能付きノッチフィルター
TDKは、ESD保護機能付きのノッチフィルター「AVRF041A150MT242」「AVRF061D2R4ST532」を開発した。ノイズ対策とESDからの保護を両立しており、無線イヤフォンやスマートスピーカーなどオーディオ回路のEMC対策に適する。
USB4接続向けの双方向ESD保護ダイオード
Nexperiaは、USB4標準インタフェース向けの双方向ESD保護ダイオード「PESD5V0R1BxSF」を発表した。最高40Gビット/秒のUSB4に対応するノートPCや周辺機器、スマートフォンなどポータブル電子機器での利用を見込む。
BiAsシングルラインESD保護ダイオード
ビシェイ・インターテクノロジーは、BiAsシングルラインESD保護ダイオード「VCUT0714BHD1」を発表した。負荷容量およびリーク電流を抑え、データラインを過渡電圧信号から保護する。
車載用Ethernetに準拠したESD保護デバイス
Nexperiaは、シリコンベースのESD保護デバイス「PESD2ETH100-T」「PESD2ETH1G-T」を発表した。OPEN Allianceの規格に準拠した車載用Ethernet「100BASE-T1」「1000BASE-T1」に対応する。
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