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直流/交流の電流測定、周波数測定と仕様の見方初めて使うデジタルマルチメーター(3)(2/9 ページ)

» 2022年10月26日 10時00分 公開
[TechEyesOnline]

直流電流を測定するためのデジタルマルチメーターの操作

 34461Aにおいて直流電流を測定するための設定項目は、下図のように構成されている。

図3:34461Aでの直流電流測定設定項目の構成[クリックで拡大]

 今回の記事では、よく使われる3Aレンジ以下の直流電流測定での34461Aの操作手順を説明する。

34461Aでの3Aレンジ以下の直流電流測定の操作手順

 34461Aのパネルにある「SHIFT」キーを押してから青字で書かれた「DCI」キー(「DCV」キーと同じ)を押して、直流電流測定の設定画面を表示させる。

図4:34461Aでの直流電流を測定するための初期画面

 電流入力端子を選択する「Terminals」キーから「3A」端子を選ぶ。3A入力端子を選択した場合の「Range」設定は、「Auto」であれば測定レンジを気にすることなく測定できる。測定スピードを速くしたい場合やレンジ間誤差を無くしたいときは、固定レンジを選択する。その他の設定の考え方は直流電圧測定と同じである。

 10A入力端子を選択した場合には、直流電流レンジは10Aレンジのみとなる。

図5:34461Aでの3A入力端子設定時の直流電流レンジを設定する画面

電流入力端子に実装されている保護用ヒューズの断線を防ぐ

 直流および交流の電流測定で最も注意しなければならないのは、電流測定端子にテストリードを接続した状態で誤って出力抵抗が低い電圧源を測定することである。電流入力端子は入力抵抗が低いため、電圧源から大電流が流れてデジタルマルチメーターを破損させる危険がある。本体の破損を防ぐために、デジタルマルチメーターには保護用ヒューズが内蔵されている。34461Aの3A入力端子には2種類のヒューズが実装され、10Aには1種類のヒューズが実装されている。

 誤操作によってヒューズが断線したときは、取扱説明書に記載されているヒューズに取り換える。

表2:34461Aの電流測定入力端子に組み込まれている保護用ヒューズ
外部から交換可能な電流保護ヒューズ 本体内部にある電流保護ヒューズ
保護対象端子 3Aの電流入力端子 10Aと3Aの電流入力端子
交換作業 ユーザーが可能 有資格のサービスマン
キーサイトの部品番号 2110-1547 2110-1402
ヒューズの仕様 3.15A、500VAC/400VDC、時間遅延 11A、1,000V、高速作動

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