工場内でワーク搬送を担うコントロールユニットについて、通信エラーが発生するとの修理依頼を受けた。本機器は、センター装置から受信した情報を基に搬送機器と通信を行うコントローラーだ。今回は、珍しい搬送機器に関する調査および修理内容について報告する。
工場内でワーク搬送を行なうコントロールユニットの修理依頼があった。不具合内容は『通信エラー』が出るということだった。この機器はセンター装置の情報を受けて搬送機器と通信するコントローラーだった。今回は、珍しい搬送機器の調査と修理の結果を報告する。なお、メーカー名と機器名が出ないように配慮している。
装置のケースを開けたところ、2枚の基板が実装されていた。上側がCPU基板で、下側は電源および搬送ユニットとのローカル通信を担う基板と思われた。図1に示す。
図1左が上側のCPU基板で、右が下側の電源とローカル通信基板だ。CPU基板には9ピンのD-Subコネクターが実装されていて、これを介してメインのコントローラーと通信するようだ。下側の基板には多数のディスクリート部品が実装されていた。
初回の修理であったため、まずは下側の基板の点検から実施した。その際、気になる箇所を発見した。それは上下の基板を接続する10ピンのジャンパー線のコネクターだ。この基板は何回か開閉されているようで、配線が断線しているように見受けられた。写真を図2に示す。
図2のジャンパーコネクターの下側には、断線防止のためにテープが貼られていた。今回、上下の基板を切り離して調査する必要があったので、コネクターを外したところ、やはり数本のジャンパー線が断線していることを確認した。取り外したジャンパーコネクターを図3に示す。
ジャンパーコネクターを外したところ、図3の赤枠で示した3本の配線が切れていた。そこで、配線の長さをそろえてカットし、20mm程のリード線をハンダ付けし、さらにエポキシ系接着剤で補強することでジャンパーを修理した。
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