SMKは、静電容量値を計測、検知する回路をワンパッケージ化した「静電容量検知ハイブリッドIC」を開発した。対象物を入れた容器の外側に電極を貼り付けて同製品と接続することで、非接触での検知が可能となる。
SMKは2023年1月、静電容量値を計測、検知する回路をワンパッケージ化した「静電容量検知ハイブリッドIC」を開発したと発表した。同年12月の量産開始を予定している。
対象物を入れた容器の外側に電極を貼り付けて同製品と接続することで、非接触での検知が可能となる。例えば液体物の場合、容器の中身の液体に触れずに液面が前もって設定したレベルに到達したかどうかを確かめられる。
マイクロコントローラーを用いない回路構成となっていて、ソフトウェアが不要。また、検知対象や容器の使用に合わせたカスタマイズも可能で、外付けのダイオード、抵抗器の調整や配線の組み換えによりさまざまな設定に対応できる。
インターバル回路を搭載し、単独での間欠省電力動作が可能。内蔵コンパレーターにより1/0判定ができるため、LED点灯などのインジケーターにも使用できる。
対象物との接触が不要なほか、可動部も設けていないため、衛生面やメンテナンス性に優れる。液体食品や医療機器などにおいて、衛生面への配慮が求められる商品の残量確認といった用途に適する。
パッケージは18×14×3.6mmのSIP(1.27ピッチ、12ピン)を採用した。電源電圧が3〜5V、消費電流が100μA以下(3V、無負荷時)、最小差分検知容量が10fFとなっている。
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