シリコン・ラボラトリーズは、デュアルバンド無線SoC(System on Chip)「FG28」を発表した。Amazon SidewalkやWi-SUN、独自規格のワイヤレスプロトコルなどとの接続を拡張する、長距離通信プロトコル向けのSoCとなっている。
シリコン・ラボラトリーズは2023年6月、デュアルバンド無線SoC(System on Chip)「FG28」を発表した。既にサンプル出荷を開始していて、同年7〜9月の一般販売開始を予定している。
FG28は、長距離通信プロトコル向け製品となる。Amazon SidewalkやWi-SUNに加えて、独自規格のワイヤレスプロトコルなどとの接続を拡張する。また、最大49個のGPIO(汎用入出力)ピンを備えていて、周辺機器との接続性に優れる。
Sub-GHz帯域では、1.6km以上のデバイス通信に対応可能。バッテリーで駆動し、スマートシティーのエンドノードとして機能する。例えば、ゴミ箱の位置を特定し、ゴミ箱が空になった時刻をトラッキングしたり、牧場で家畜の居場所や健康状態をモニタリングするなどが可能となっている。
AI(人工知能)およびML(機械学習)向けの組み込みアクセラレーターを搭載し、エッジデバイスで機械学習の推論ができる。そのため、予知保全の警告や土壌状態のモニタリングなどが可能となる。
広範なプロトコルと技術スタックのメモリ需要を満たす、1024Kバイトのフラッシュストレージと256KバイトのRAMも内蔵した。同社のセキュリティ機能「Secure Vault」に対応し、設計者がアプリケーションに適したセキュリティレベルを選択できる仕様となっている。
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