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Bluetooth 5.4仕様に対応したSoC、インフィニオンAIROC CYW20829

インフィニオン テクノロジーズは、Bluetooth 5.4仕様に対応したSoC(System on Chip)「AIROC CYW20829」を発表した。デュアルコアのArm Cortex-M33を採用し、多様なセキュリティ機能を備える。

» 2023年04月13日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 インフィニオン テクノロジーズは2023年3月、Bluetooth 5.4仕様に対応したSoC(System on Chip)「AIROC CYW20829」を発表した。既に、一部の顧客向けにサンプル出荷を開始している。

Bluetooth SoC「AIROC CYW20829」 Bluetooth SoC「AIROC CYW20829」 出所:インフィニオン テクノロジーズ

 送信出力電力は10dBmで、内蔵のパワーアンプの受信感度はLE 1Mビット/秒で−98dBm、LE Long Range 125Kビット/秒で−106dBm。CPUサブシステムとして、256KバイトのRAMや外部フラッシュ向けのXIPインタフェースを備える。また、CANなどの周辺機器にも対応している。

デュアルコアのArm Cortex-M33を採用

 デュアルコアのArm Cortex-M33を採用していて、1つのコアはBluetooth LEコントローラーサブシステム用で、もう1つは顧客のアプリケーション向けに高度な計算機能を提供する。セキュリティ機能として、セキュアブートやセキュア実行環境、カスタムキー向けのeFuse、TRNG、暗号アクセラレーションなどを備える。

 Bluetooth対応のIoT(モノのインターネット)ソリューション開発にあたっては、同社の開発ツール「ModusToolbox」が使用でき、開発期間を短縮できる。

 2023年1月末に公開されたBluetooth 5.4は、PAwR(Periodic Advertising with Response)やEAD(暗号化広告データ)といった機能を新たに備えている。特にPAwRでは、Bluetooth 5.4に対応するESL(電子棚札)やセンサーを用いることで、1つのアクセスポイントで多数のデバイスとの双方向通信が可能となる。

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