トレックス・セミコンダクターは、コイル一体型降圧DC-DCコンバーター「XCL233」シリーズを発表した。信号入力により、2種の出力電圧を切り替え可能な機能を備えている。
トレックス・セミコンダクターは2023年6月、コイル一体型降圧DC-DCコンバーター「XCL233」シリーズを発表した。既に量産を開始していて、参考価格は280円。IoT(モノのインターネット)デバイスやモバイル、ウェアラブルデバイスなどの用途に適する。
信号入力により、2種の出力電圧を切り替え可能なVSET機能を備える。低消費型のMCU(マイコン)に対して、スタンバイ時は低電圧、センサーや通信などの動作時は高電圧を供給できる。効率的な駆動が可能になるため、小型機器のバッテリー駆動時間を延長できる。
低消費電流回路を採用し、消費電流を200nAに低減した。また、PFM制御方式により、軽負荷で効率を改善している。MCUやSoCのスリープ時の出力電流帯(数マイクロアンペア〜10μA)の効率は、既存のDC-DCコンバーターの20%以下から80%以上に向上した。0.5Vからの低出力電圧を選択可能で、低電圧SoCにも適する。
制御ICとコイルを一体化していて、小型セラミックコンデンサー2個を外付けすることで、軽負荷からの高効率や低EMIが可能となる。
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