STマイクロエレクトロニクスは、GaN(窒化ガリウム)パワートランジスタを用いたコンバーター「VIPerGaN65」「VIPerGaN100」を発表した。PWMコントローラーも備えていて、標準のオプトカプラを用いた二次側制御が可能となっている。
STマイクロエレクトロニクスは2023年3月、GaN(窒化ガリウム)パワートランジスタを用いたシングルスイッチ疑似共振フライバックコンバーター「VIPerGaN65」(最大65W)および「VIPerGaN100」(最大100W)を発表した。
両製品は、650V耐圧のGaNパワートランジスタを内蔵。PWM(パルス幅変調)コントローラーも備えていて、標準のオプトカプラを用いた二次側制御が可能となっている。
電源制御機能や低い静止電流により、適応型のバーストモード動作時のスタンバイ消費電力を30mW未満に抑えた。疑似共振モードで動作するほか、ダイナミックブランキングタイム機能やバレー同期機能を搭載し、さまざまな入力ラインや負荷条件でスイッチング損失を低減し、効率を最大化する。
ピーク電力の変動を抑える入力電圧フィードフォワード補正や電流検出、サーマルシャットダウン、周波数ジッタリング機能を内蔵し、出力過電圧、入力過電圧、ブラウンインおよびブラウンアウトの保護機能も備える。
パッケージは5×6mmのQFNを採用。1000個購入時の単価は、VIPerGaN65が約2.62米ドル(約350円)、VIPerGaN100が約2.93米ドル(約392円)となっている。
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