セイコーエプソンは、音声再生専用LSI「S1V3F351」「S1V3F352」のサンプル出荷を開始した。ブザー音声機能や音声データ向けフラッシュメモリ、発振回路を内蔵している。
セイコーエプソンは2023年10月、音声再生専用LSI「S1V3F351」「S1V3F352」のサンプル出荷を開始したと発表した。月産20万個の計画で、サンプル価格は1500円(税別)となっている。
両製品は、ブザー音声機能や音声データ向けフラッシュメモリ、発振回路を内蔵する。シリアルインタフェース接続するだけで、既存システムに容易に音声再生機能を持たせることができる。ホストCPUなしかホストCPUからGPIOを制御するだけのスタンドアローンモードでも接続可能だ。
同社が独自開発した音声アルゴリズムを用いていて、スピーカーより安価なブザーでの音声やメロディー再生が可能。サンプリング周波数は、バックグラウンドミュージックにも最適な15.625kHzとなっている。
バックグラウンドミュージックと音声再生の2チャンネルミキシング音声再生が可能で、75〜125%(5%ステップ)の話速変換およびピッチ変換機能も備えた。
音声データの開発環境として、アジア、欧米の12言語をサポートしたエプソン音声作成PCツールも提供。ツール上の音声番号をシリアルインタフェースで転送することで、スタジオ録音をせずに多言語の音声データを容易に作成できる。ユーザーが用意したWAVフォーマットの音声データも取り込める。
Sound FlashはS1V3F351が約30秒、S1V3F352が約80秒。ビットレートは、EOV(エプソン独自高圧縮高音質フォーマット)でS1V3F351が16および24kビット/秒、S1V3F352が16、24、32、40kビット/秒となっている。
パッケージは、サイズ7×7mmで0.5mmピッチの「P-TQFP048-0707-0.50」を採用した。1.8〜5.5Vで動作する。
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