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静電容量センサー内蔵RFID通信LSIローム MR793200

ラピステクノロジーは、静電容量センサーを内蔵したRFID通信LSI「MR793200」を開発した。電池を用いず動作し、静電容量センサーでの状態検出や3m程度のRFID無線通信にワンチップで対応する。

» 2023年01月05日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ロームは2022年12月、グループ会社のラピステクノロジーが、静電容量センサーを内蔵したRFID通信LSI「MR793200」を開発したと発表した。サンプル出荷を同月より開始し、サンプル価格は1個当たり1000円(税別)。量産開始は、2023年3月を予定している。

RFID通信LSI「MR793200」 RFID通信LSI「MR793200」 出所:ローム

 同製品は、工場や物流倉庫において、近距離無線通信を利用して設備管理と状態監視をするIoT(モノのインターネット)機器に適している。静電容量センサーでの状態検出や、3m程度のRFID無線通信にワンチップで対応。また、電池を使用せずに動作する。

最大100pFの静電容量に対応可能

 最大100pFの静電容量に対応可能で、測定精度は±5%。物流パレットの細かい重量検出や、数十センチメートルのケーブルのゆがみ検出などにも使用できる。

 UHF帯RFID通信の国際標準規格「ISO/IEC 18000-63」および「EPC Gen2」に準拠した読み取り端末や書き込み端末に対応しており、従来のUHF帯RFID通信環境で使用できる。

 パッケージは、4.0×4.0×0.8mmのWQFN24を採用した。動作温度は−40〜+65℃となっている。

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