静電容量センサー内蔵RFID通信LSI:ローム MR793200
ラピステクノロジーは、静電容量センサーを内蔵したRFID通信LSI「MR793200」を開発した。電池を用いず動作し、静電容量センサーでの状態検出や3m程度のRFID無線通信にワンチップで対応する。
ロームは2022年12月、グループ会社のラピステクノロジーが、静電容量センサーを内蔵したRFID通信LSI「MR793200」を開発したと発表した。サンプル出荷を同月より開始し、サンプル価格は1個当たり1000円(税別)。量産開始は、2023年3月を予定している。
RFID通信LSI「MR793200」 出所:ローム
同製品は、工場や物流倉庫において、近距離無線通信を利用して設備管理と状態監視をするIoT(モノのインターネット)機器に適している。静電容量センサーでの状態検出や、3m程度のRFID無線通信にワンチップで対応。また、電池を使用せずに動作する。
最大100pFの静電容量に対応可能で、測定精度は±5%。物流パレットの細かい重量検出や、数十センチメートルのケーブルのゆがみ検出などにも使用できる。
UHF帯RFID通信の国際標準規格「ISO/IEC 18000-63」および「EPC Gen2」に準拠した読み取り端末や書き込み端末に対応しており、従来のUHF帯RFID通信環境で使用できる。
パッケージは、4.0×4.0×0.8mmのWQFN24を採用した。動作温度は−40〜+65℃となっている。
- ハイエンドオーディオ機器向けD-Aコンバーター
ロームは、ハイエンドオーディオ機器向けの32ビットD-AコンバーターIC「BD34352EKV」の販売を開始した。上位モデルと同等のデジタルフィルターを2種類搭載し、SN比が126dB、THD+Nは−112dBと優れた性能を備える。
- 微発光用途向けの1608サイズLED
ロームは、微発光用途向けの1608サイズLED「CSL1901」シリーズを開発した。PLCなどの制御装置を含めたFA機器、モデムおよびルーターなどの通信制御機器におけるインジケーターや数字の表示用途に適する。
- ADAS向け車載LDOレギュレーター
ロームは、ADAS用のセンサーやレーダーなど向けに、車載LDOレギュレーター「BUxxJA3DG-C」シリーズを発表した。1.7〜6.0Vの幅広い入力電圧に対応し、1.8Vの電源系統にも使用できる。
- 車載マルチディスプレイ向けSerDes IC
ロームは、車載マルチディスプレイ向けのSerDes IC「BU18xx82-M」を発表した。1つのシリアライザーから複数のデシリアライザーに接続できるため、部品点数やシステムコスト、故障リスクの低減に貢献する。
- 安定制御技術搭載の車載LDOレギュレーター
ロームは、独自の超安定制御技術「Nano Cap」を搭載した車載LDOレギュレーター「BD9xxN1」シリーズを発表した。出力コンデンサー容量は100nFから対応し、パワートレインやボディー、インフォテインメントに適する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.