日本ケミコンは、チップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサー「PXY」シリーズを発表した。実装時の熱ストレスにより漏れ電流が上昇するバラツキを抑え、はんだリフロー後の漏れ電流について初期規格値以下を保証している。
日本ケミコンは2024年5月、チップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサー「PXY」シリーズを発表した。はんだリフロー後の漏れ電流値を規定した、「業界初」(同社)の製品になるという。現在サンプルを出荷中で、量産は同年10月を予定する。
独自の導電性高分子形成技術と高容量箔、封止技術を採用し、低ESR性能を維持したまま高容量化した。新規材料やプロセスを追加して、工程条件を最適化したことで、漏れ電流性能の安定性向上を図った。実装時の熱ストレスにより漏れ電流が上昇するバラツキを抑え、はんだリフロー後の漏れ電流について初期規格値以下を保証している。
カテゴリ温度範囲は−55〜+125℃で、定格電圧範囲は6.3〜16V、静電容量範囲は56〜390μF、静電容量許容差は±20%となる。125℃で3000時間、105℃で5000時間の耐久性、60℃、95%RHで1000時間の耐湿性を保証する。製品サイズは、Φ5.0mm×5.8mmL〜Φ6.3mm×7.7mmLだ。
車載用途のほか、通信やサーバーといった社会インフラなどを見込む。
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