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高密度で高電圧、大電流のPXIデジタルI/Oモジュールピカリング 40/42-412A、40/42-414、40/42-419、40/42-411A

ピカリング インターフェースは、PXIベースとLXIベースのシステム向けに、産業用デジタル入出力モジュール4ファミリーを発表した。高密度で高電圧、大電流を特徴とする。

» 2024年07月29日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ピカリング インターフェースは2024年6月、PXIベースとLXIベースのシステム向けに、産業用デジタル入出力モジュール4ファミリーを発表した。高密度で拡張された電圧電流範囲、プログラマブルなロジックレベルにより、PXIとPXIeの両方に対応する。

産業用デジタル入出力モジュール4ファミリー 産業用デジタル入出力モジュール4ファミリー 出所:ピカリング インターフェース

 高密度デジタル出力モジュール「40/42-412A」は、既存の「40-412PXI」にPXIeオプションが加わったものだ。出力は16〜64チャンネルで、ローサイドやハイサイド駆動での外部最大出力電圧範囲が50V、0.5Aとなっている。

 デュアルプログラマブルしきい値付き高密度デジタル入力モジュール「40/42-414」は、バンク当たりのしきい値を2つ設定可能で、チャンネルの多さ、入力電圧の高さを特徴とする。8つの独立したチャンネルのバンクを備えていて、複数の電圧レベルを検出できる。

 デュアルプログラマブルしきい値は、しきい値に対して入力の論理ステートが上か下か中間かをすぐに決定できるため、機能テスト用途に適している。入力チャンネル数は32、64、96、128の4種があり、それぞれ最大しきい値電圧を50V、100V、200V、300Vから選択できる。また、外部信号の調整回路が不要で、テストシステムの簡素化に寄与する。

 半動的デジタルI/Oモジュール「40/42-419」は、16〜64のI/Oチャンネルを備え、外部電源か4種類の内蔵電圧レール(+3.3V、+5V、+12V、+24V)から最大60Vの電圧で動作する。それぞれのポートは8チャンネルあり、まとめて入力あるいは出力として設定可能で、チャンネルのI/O方向も選択できる。電流出力能力は最大300mAだ。

 リレードライバーモジュール「40/42-411A」は、PXIやPXIeシステム、同社製LXIモジュラーシャーシから外部リレーを駆動するのに適している。既存製品「40-411」の形状や互換性を更新し、PXIeのオプションを追加していて、16〜64のローサイド出力、外部60V、1Aリレー駆動機能、低消費電力アプリケーション向けに4種類のチャンネル(オンボードリレー電圧を供給するオプション×3、混合電圧オプション×1)がある。

組み合わせることで多様な負荷容量要件に対応

 40/42-411A、412A、419は、過電流検出や過電圧クランプ、熱過負荷などの保護機能を備える。これにより、フライバックダイオードなしでのリレーコイルの駆動や、絶縁バリアによるシャーシバックプレーンへのリレーコイル電流の逆流防止が可能になる。また、モジュールを組み合わせて、外部および内部供給、ハイサイドやローサイドの駆動といった負荷容量に関する多様な要件に対応できる。

 フロントパネルは、40/42-411Aと412Aは78ピンDタイプコネクターを、40/42-414と419は160ピンDIN41612を採用している。

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