5G基地局向け吸収型SPDTスイッチ:日清紡マイクロデバイス NT1819
日清紡マイクロデバイスは、5G基地局に適した吸収型SPDTスイッチ「NT1819」のサンプル配布を開始した。sub-6帯域で、60dB以上の高アイソレーションを達成している。
日清紡マイクロデバイスは2024年9月、5G(第5世代移動通信)基地局に適した吸収型SPDTスイッチ「NT1819」のサンプル配布を開始した。5G基地局でDPD(ひずみ補償)信号を集約する用途に適している。
5G基地局向け吸収型SPDTスイッチ「NT1819」 出所:日清紡マイクロデバイス
NT1819は、5Gで使用するsub-6帯域で60dB以上の高アイソレーションを達成し、隣接する素子間の干渉を低減できる。5G基地局向けRFICではDPD用端子数が限られているため、スイッチを使用して信号を集約する必要がある。NT1819は、隣接ブロックとの影響によるひずみ特性劣化などを防ぎ、PC-P1間とPC-P2間だけでなく、P1-P2間も含めて高いアイソレーションができる。
50Ω終端を内蔵していて、インピーダンスの不整合を防止する。オン/オフのどちらの状態でも、インピーダンスを常に50Ωに保ち、回路が安定に動作する。
5Gの主要周波数帯域である3.3G〜5.0GHz(n77、n78、n79)に加え、6.425G〜7.125GHz(n104)の追加を検討している。5.9G〜7.125GHzの帯域は、Wi-Fiや米国のUnlicensed帯を使用した通信でも利用されている。NT1819は、7.125GHzまで対応し、n104帯などの高い帯域を使用する通信方式でも利用可能だ。
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