光伝送デバイスの評価に対応する広帯域リニアアンプ:アンリツ AH15199B
アンリツは、140GボーPAM4で2.0Vpp信号評価に対応した、広帯域リニアアンプ「AH15199B」を発売した。140GボーまでのPAM4信号を2.0Vppまで増幅でき、1.5W以下の低消費電力で高速、高出力データ伝送を可能にした。
アンリツは2024年7月、140GボーPAM4で2.0Vpp信号評価に対応した、広帯域リニアアンプ「AH15199B」を発売した。通信速度1テラ超の光伝送デバイスの評価に利用できる。
140GボーPAM4広帯域リニアアンプ「AH15199B」(右)と専用電源(左) 出所:アンリツ
同製品は、−6dB帯域で200k〜135GHzの幅広い周波数特性を備える。140GボーまでのPAM4信号を2.0Vppまで増幅でき、1.5W以下の低消費電力で高速、高出力データ伝送を可能にした。また、DSPなど各信号源からの140GボーPAM4信号を増幅し、高振幅が必要となる変調器などのデバイスを直接駆動できる。
ゲイン特性は+15.5dBと高く、ジッタ特性は300フェムト秒と低い。これにより、伝送路で減衰した信号を高品質な波形のまま忠実に増幅して出力できる。小型の専用電源を標準装備していて、電源の取り扱い不備によるリニアアンプの破損リスクを低減する。
パッケージサイズは36×18×18mmで、周囲温度5〜50℃で動作する。主な用途として、次世代イーサネット規格の800GbEや1.6TbEのデジタルコヒーレント方式、光通信で広く用いられるIM-DD方式の光変調器用ドライバー、光通信や高周波計測の試験装置用ブースターアンプなどを見込む。
- 非地上系ネットワークNB-IoTデバイスのOTA試験用テスター
アンリツは、ETS-Lindgrenと協業し、NTN NB-IoTデバイスのOTA試験に対応した統合ソリューションを提供する。今回の協業により、NTN NB-IoTデバイスの試験と検証において、RF送受信特性を評価できる信頼性の高い試験環境を提供する。
- 5G FR1対応デバイスの6GHz帯RF試験ソフト
アンリツは、ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A」向けのソフトウェアオプションとして、「NR Licensed 6GHz Band Measurement MX800010A-014」を発売した。5G(第5世代移動通信) FR1対応デバイスにおける、6GHz帯のRF試験に対応する。
- クラウド通信環境に適した高精度帯域制御装置
アンリツは、同社が開発、製造する高精度帯域制御装置「PureFlow」シリーズの新製品「PureFlow AS1」を、販売代理店となるSCSKから発売した。ドメインフィルター機能やSNI識別機能、アクティブモニター機能を追加している。
- 最大100mの距離からアンテナ特性を測定可能なネットワークアナライザー
アンリツは、モジュール型2ポートVNA(ベクトルネットワークアナライザー)システム「ME7869A」の販売を開始した。最大100mの距離からアンテナ特性を測定できる。航空宇宙や衛星、自動車、材料測定といった用途に適する。
- スペアナ向けのパルス光測定ソフトを発売
アンリツは、同社の光スペクトラムアナライザー「MS9740B」向けのパルス光測定ソフトウェアオプション「MS9740B-020」の販売を開始した。トリガー信号なしで周期的なパルス光を測定し、スペクトル特性を短時間で評価できる。
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