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16チャネル分の電源を集積したSTプロセッサ用PMICSTマイクロ STPMIC25

STマイクロエレクトロニクスは、マイクロプロセッサ「STM32MP2」用のパワーマネジメントIC「STPMIC25」を発表した。16チャンネル分の電源を1パッケージに集積している。

» 2024年10月23日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 STマイクロエレクトロニクスは2024年9月、マイクロプロセッサ「STM32MP2」用のパワーマネジメントIC「STPMIC25」を発表した。既に量産を開始していて、単価は1000個購入時に約3.38ドル(約500円)となる。

マイクロプロセッサ「STM32MP2」用パワーマネージメントIC「STPMIC25」 マイクロプロセッサ「STM32MP2」用パワーマネージメントIC「STPMIC25」 出所:STマイクロエレクトロニクス

16チャンネル分の電源を集積

 STM32MP2は、64ビットコアとエッジAIアクセラレーターを搭載した最新のマイクロプロセッサだ。STPMIC25は、STM32MP2に最適なパワーマネジメントICだ。

 STPMIC25は、マイクロプロセッサおよびシステムペリフェラルに供給できる16チャンネル分の電源を1パッケージに集積している。7つのDC-DC降圧コンバーターと8つの低ドロップアウト(LDO)レギュレーター、システムDDR3/DDR4 DRAMの基準電圧(Vref)を提供するためのLDOを搭載する。

 降圧コンバーターは、マイクロプロセッサのCPUコア回路、GPU、I/O、アナログドメインへの電源供給に最適化している。幅広い動作条件にわたって高速過渡応答および低リップル特性を示し、マイクロプロセッサのパワードメイン固有の要件に対応するように設計している。

 各コンバーターは、高電力モードまたは低電力モードで動作できる。ソフトウェアによる制御が可能で、コンバーターの静止電流を最小限に抑えることで、ホストシステムの省電力性能を高められる。

 STPMIC25は、不揮発性メモリとI2Cインタフェースを搭載。ソフトウェアによって、出力電圧やパワーアップシーケンス、パワーダウンシーケンスなど、動的にプログラムまたは設定できる。過熱保護や過電流保護などの安全機能を各出力に備える。

 パッケージは、6.5×6.5×0.9mmの56リードWFQFNを採用した。評価ボード「STEVAL-PMIC25V1」も提供している。

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