ビシェイ・インターテクノロジーは、突入電流制限PTCサーミスター「PTCEL67R」を発表した。周囲温度25℃での抵抗値が150Ω〜1.5KΩで、エネルギー処理能力は最大340J。
ビシェイ・インターテクノロジーは2024年10月、突入電流制限PTC(ポジティブ温度係数)サーミスター「PTCEL67R」を発表した。既にサンプル品および製品の提供を開始していて、量産時の標準納期は10週間だ。
同製品は、周囲温度25℃での抵抗値が150Ω〜1.5kΩで、エネルギー処理能力は最大340Jだ。周囲温度が85℃の場合のエネルギー処理能力は180J、動作可能上限温度の105℃でも130J。熱容量は全ての抵抗値に対して2.6J/Kとなっている。
車載向け電子部品規格「AEC-Q200」に準拠し、自己制御機能を搭載するため、AC-DCおよびDC-DCコンバーター、DCリンク、バッテリーマネジメントなどに、過負荷保護、電流制限などを提供する。同製品を搭載する機器は10万回以上の突入電力サイクルに対応可能で、最大25KWまでの非スイッチングピーク電力に対する耐性を有する。
最大AC電圧は460〜800Vで、最大DC電圧が650〜1200V。パッケージはテープオンリールを採用していて、ピック&プレース装置による自動処理に対応する。
標準リードピッチは10.0mmで、5.0mmや7.5mmも選択可能。RoHSに準拠したデバイス向けに、SPICEおよび3Dモデルも提供可能だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.