STマイクロエレクトロニクスは、シングルチャンネルコンパレーター「TS3121」「TS3121A」を発表した。フェイルセーフ機能や起動時間の保証により、機器の稼働率向上、消費電力の低減に寄与する。
STマイクロエレクトロニクスは2024年12月、シングルチャンネルコンパレーター「TS3121」「TS3121A」を発表した。既に提供を開始していて、1000個購入時の単価は約0.6米ドル(約90円)だ。同社のWebサイトで、無償サンプルも提供している。
両製品は、電源電圧がオフになった際もアナログセンサーからの入力電圧を許容できる新しいフェイルセーフアーキテクチャを備える。これにより、堅牢性が向上し、アプリケーションファームウェアの簡素化に寄与する。
また、起動時間を保証していて、電源のオンオフ操作を頻繁に繰り返す場合でも素早く動作を再開できるため、稼働率が向上し、消費電力も抑えられる。
両製品ともに電源電圧範囲は1.7〜5.5V、伝搬遅延が60ナノ秒(Typ.)、入力オフセット電圧は0.5mV(Typ.)。仕様書で規定されているオフセットの最大値はTS3121が6mV、TS3121Aが2mVだ。
ESD(静電破壊)に対する耐性は最大4kVで、−40〜+125℃の温度範囲で動作する。パッケージは小型のSC70-5と標準のSOT23-5から選択できる。
産業機器の制御や電動工具、ビルの自動化、スマートメーターといった用途に適する。車載グレードにも準拠していて、ボディー制御モジュールやパワートレインにも使用できる。
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