NXPセミコンダクターズは、低消費電力マイクロコントローラー「MCX L」シリーズ最初の製品「MCX L14x」「MCX L25x」を発表した。バッテリー面で制約があるセンシング用途に適する。
NXPセミコンダクターズは2025年1月、低消費電力のマイクロコントローラー「MCX L」シリーズ最初の製品である「MCX L14x」「MCX L25x」を発表した。2025年上半期にサンプル出荷、2025年下半期に量産出荷を開始予定。
MCX Lシリーズは、低消費電力のセンスドメインを搭載したデュアルコアアーキテクチャを特徴とする。ビル管理や産業用モニタリング、流量計測用センサーといったバッテリー面で制約があるセンシング用途に適する。
7種の低消費電力モードを搭載し、最も消費電力が少ないスリープモードでは、消費電力が1μA未満になる。また、リアルタイムプロセッサがスリープモードとなっている際も、センスドメインが独立して動作。継続的なデータ収集や処理が可能なので、高い効率で常時センシングできる。
両製品ともにArm Cortex-M33コアを採用。64〜512Kバイトのフラッシュメモリおよび8〜128KバイトのSRAMを搭載した。MCX L14xは最大48MHz、MCX L25xは最大96MHzで動作する。MCX L25xは、常時稼働するセンスドメイン向けにCortexM0+コアも備えた。
MCX L25xは、同社のサブGHzトランシーバー「UBX100」などのコネクティビティソリューションとの併用が可能。存在検知や故障検知、動作解析、侵入検知などのクラウドデータ処理にも活用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.