アドバンテックは、AIエンジン「Hailo-8」を搭載したM.2モジュール「EAI-1200」とPCIeカード「EAI-3300」を発表した。EAI-1200は最大26TPOS、EAI-3300は最大52TOPSのAI処理能力を提供する。
アドバンテックは2024年12月、AIエンジン「Hailo-8」を搭載したM.2モジュール「EAI-1200」とPCIeカード「EAI-3300」を発表した。EAI-1200は既に提供中で、EAI-3300は2025年1月から日本で発売する。
EAI-1200は、Hailo-8を1基搭載している。約5Wの消費電力で、最大26TOPSのAI処理能力を提供する。オプションのヒートシンクを使用した場合、動作温度は範囲-40~+65℃。同社の産業用ファンレスPC「ARK-1221L」やエッジAIコンピュータ「AIR-150」、自律走行運搬ロボット(AMR)制御システム「AFE-R770」にバンドル可能。AMRや手荷物検査、労働安全などの用途に適する。
EAI-3300は、2基のHailo-8を搭載する。最大15Wの消費電力で、52TOPSのAI処理能力を提供可能だ。動作温度範囲は-40~+70℃で、さまざまなシャーシ構成へ容易に統合できる。
同社の産業用PC「AIR-510」やマザーボード「AIMB-279」、産業用組み込みPC「ARK-3534D」と互換性を有する。医療向け画像解析や欠陥検査、交通モニタリングなどの用途で利用できる。
両製品向けの開発キットとして、ランタイムソフトウェア「HailoRT」との統合が可能な「Edge AI SDK」、既存のモデルを変換する「Dataflow Compiler」、事前学習済みのアプリケーション例を提供する「TAPPAS」を利用できる。
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