アルプスアルパインは、3軸地磁気センサー「HSCDTD015A」の販売を開始した。同社従来品と比べて分解能が倍増している。高精度な角度検出を要するVR、AR機器への採用を想定している。
アルプスアルパインは2025年10月、従来品比2倍の分解能を持つ、3軸地磁気センサー「HSCDTD015A」の販売を開始した。高精度な角度検出を要する仮想現実(VR)や拡張現実(AR)機器への採用を想定している。
同製品は、スマートフォン向けとして同社が長年供給してきた「HSCDTD008A」の後継モデルだ。ほぼ同等の小型サイズを保ちつつ、分解能がHSCDTD008Aの0.15μT/LSBから0.075μT/LSBに倍増した。
ノイズが0.3μTから0.1μTに低減した。消費電流は動作時が369μA、スタンバイ時が19μA(いずれも代表値)。駆動電圧はアナログ部が1.6〜2.0V、デジタル部が1.14V〜AVDDだ。
応答速度は最大200Hzに対応していて、頭部の向き検出や、複数センサー情報を統合するセンサーフュージョンによる姿勢推定などに使用可能。測定磁界範囲は±2.4mTで、使用温度範囲は−40〜+85℃だ。
同社は今後、さまざまな市場に向けた同製品の提案を進める。2029年までに年間590万個規模の量産を見込むという。
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