マクセルは、IoTデバイスの主電源用途に使用可能なコイン形全固体電池「PSB2032」を開発した。同社のセラミックパッケージ型全固体電池と比べて約4倍の容量を備える。
マクセルは2025年12月、IoTデバイスの主電源用途に使用可能なコイン形全固体電池「PSB2032」を開発した。同月下旬から、順次サンプル提供を開始する。
サイズは20.0×3.2mmで、標準容量が35mAh。同社のセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」と比べて、約4倍の容量になっている。
公称電圧2.3Vで、充電時は−20〜+115℃、放電時は−50〜+125℃の温度範囲で動作可能。ヘリウムリーク試験において10-11(Pa・m3/秒)レベルの高密閉性を確保していて、全固体電池ならではの高い信頼性と安全性を維持している。
接続端子付きタイプのため、小型機器への組み込みに適する。なお、同社従来品のPSB401010Hは、リフローはんだによる基板実装に適した構成だ。
インフラ設備や工場における設備監視では、省人化や効率化の観点から、通信機能を備えたIoTセンサーによる長期間の状態監視に対する需要が高まっている。これに伴い、より大容量で信頼性の高い電源が求められている。
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