次は安全部品のAC24Vのラッチリレーだ。図3に示す。
図3左は、正面にラッチの動作が記載された外観だ。右はラッチの部品のダイオードや抵抗を確認したもので、分解して確認したところ、ダイオードは正常で抵抗は680Ωだった。しかし、AC24Vを印加しても動作せずDC24Vでは正常に動作した。このリレーには電解コンデンサーはなく、劣化する部品は内蔵されていない。このことから、AC24V電圧が低いのが動作不良の原因と思われた。AC24Vのリレー電源の生成にはAC120VからAC24Vを生成するトランスが使用されていた。図4に示す。
図4はAC24V電源を生成するトランスだ。AC120V入力にAC100Vを入れたところ、無負荷でAC24Vが出力された。AC120Vを入力すればAC27V程度が出力されるはずだ。従って、定格のAC120Vを入力すれば無負荷でもっと出力電圧が上昇し、正常に動作すると思われた。また、機器に設置されているラッチリレーのホルダーを図5に示す。
図5中央のラッチリレーのホルダー下部が、茶色に変色しているのが見えるだろう。この位置にはリレーのコイルがあり、その発熱でホルダーが変色していた。リレーが過熱したのは、おそらく現場では、さらに高いAC電圧が使用されているためだろう。AC24Vは用力のAC電源からトランス経由で生成されるため、用力の電圧が下がってもリレーが正常に動作できるよう、電力を多めに消費させているように思われる。つまり、AC24V電圧は安定な電圧ではなく、動作マージンを取るために高めの電圧が印加されていたということだ。安全電圧として安定化されたDC24Vを使用すれば、無駄な電力は少なくなり、部品の動作は安定するとともに、部品の寿命も長くなると思われた。
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